台風に向かって・・・
最終日の9月22日21時頃、東京駅の9番のりばに向かいます。
かつての9,10番のりばは関西・九州方面へのブルートレインがひっきりなしに発車していった伝統のホーム。
しかし今や残る夜行列車はサンライズ瀬戸・出雲しかありません。
そのサンライズが入線するのは21時30分過ぎ・・・
少し早いですがホームに上がって入線を待つことにしました。




となりの8番のりばには常磐線の特急「ひたち」が停まっています。
この光景も私が子供の頃見ていた東京駅ではあり得なかったものです。
かつて東北本線の東京~上野間は普通に列車が走行できていて、上記列車の「ひたち」など東京駅発着の東北本線や常磐線を走る列車が存在していました。
しかし東北新幹線東京駅延伸時の用地確保のために線路は分断され、東北本線の列車は東京駅に乗り入れできなくなったわけです。
その後、分断された区間は東北新幹線の上に高架橋を架けて線路をつなぎ、2015年に上野東京ライン開通をもって東北本線と東海道本線が結ばれることになったわけです。

ですからここ9,10番のりばには宇都宮発沼津行きなんて列車もやってきます^^

そんなわけで、あまり馴染みのない光景を目の当たりにしながらサンライズの入線を待ちます。




21時32分、サンライズがやってきました。
そして静かに出発を待っています・・・

私は早速11号車に乗り込み、24番の部屋に3人でじっと待ちます。
丁度車掌さんがいたので25番の客はどこから乗ってくるのか、そしてその客の了承を得れば部屋を替わってもらっても構わないか聞いたところ「構いません」とのこと。
だからじっとその客を待ち続けます・・・

そろそろ出発だという頃、ようやく待ち人が現れます。
事情を説明すると最初は怪訝な顔をされましたが、そりゃそうですよね・・・いきなり「部屋替わってくれ」なんて言われたら「ハァ?」ってなるわなw
まぁ家族3人で隣り合わせだと助かることや、車掌にも了解を得ていることを話すと快く替わってくれました。
当人が見ることはまずないでしょうが、改めてこの場で御礼申し上げます。

ありがとうございました。


さぁ列車は定刻の22時丁度、静かに西に向かって走り出します。
私は部屋の灯りを全て消し、ただ車窓を眺めるのみ。
なんという幸せ・・・

横浜、熱海、沼津、富士・・・と停車していき、静岡に到着。
このとき時計を見ると5分ほど遅れています。
雨はそれほど強くなく風も列車の運行に支障を来すほどではありません。
静岡を出てからは時々徐行したりと走りに勢いがありません・・・
天候によるものではないならば事故、ということになるわけで、早速JR東海のHPを見てみるとやはり事故でした。
島田駅で人身事故がありダイヤが乱れているようです。
当の島田駅では停車している上り列車の先頭付近が煌々と照らされ、JR職員らしき人が大勢見えます。
警察や救急などの緊急車両は見かけませんでしたが、列車と接触した人は大丈夫だったのでしょうか・・・

サンライズの遅れは名神間で回復・・・できるはずもなく、姫路到着前には40分以上の遅れ・・・
そして車掌による列車遅れの報告と乗り換えの案内放送があります。
岡山で新幹線に乗り換える客は岡山で間に合わなくなる可能性があるため、姫路で乗り換えてくれとのこと。
そして姫路では大勢の客が降りていき、50分以上遅れた岡山で大勢が降りて行きました。
サンライズ自体は山陰地方を襲った台風などお構いなしに出雲市まで行くそうです。

よかった・・・
が・・・

私は出雲市を10時32分に出る「やくも14号」に乗って岡山に戻り、新幹線の「さくら557号」に乗り換えて博多に戻る予定で切符も当然指定席券を用意していました。
しかし出雲市到着は恐らく1時間以上遅れることになりますので、その「やくも」に乗ることは出来ません。
ならば「やくも」を払い戻し、11時36分に出る「スーパーおき3号」に乗って新山口で「さくら557号」に乗り継ごうか、と。
しかしそれだと新山口での接続時間が10分もないので不安・・・
というわけで仕方なくサンライズを松江で降りて予定していた「やくも14号」に乗ることにしました。

しかし普通の人はそんな乗り方しませんよね。
サンライズを岡山で降りて新幹線に乗り換えってのが当たり前ですよね・・・
少しでも長くサンライズに乗っていたい、たったそれだけの理由で時間的にも経済的にもムダなことをするわけですから普通じゃありませんw


そんなことを考えているうちにサンライズは岡山に到着。
岡山とサンライズといえば・・・




出雲市から上りのサンライズ出雲に乗車したときには見ることのできなかった光景。
作業員が幌を収納し終わると、シューッという音と共に貫通扉が左・右の順に閉まります。




分割作業が終わると「サンライズ瀬戸」は高松へ出発です。
本来この日は琴平まで延長運転するはずでしたが、列車が遅れたため高松止まりになってしまいました。

相方が出た後すぐにこちらも出発します。
岡山の次の倉敷を出てすぐに右に曲がり伯備線を北上します。
ここはほんの一部を除いて単線ですので列車交換のため何ヶ所か停車します。
結局、松江に着いたときには約1時間の遅れになっていました。
松江で30分後にやってきた「やくも14号」で岡山にトンボ返りをして新幹線に乗り換え博多へ。
そしてとなりに停まっていた500系に飛び乗ってそのまま博多南に向かってタクシーで帰宅ということになりました。

ちなみに、この日の山陰本線は鳥取付近での倒木によって大幅にダイヤが乱れており、一時乗り換えを考えた「スーパーおき」も20分以上遅れての運転だったようです。
つまり、新山口での乗り換えは不可能だったというわけで、結果的に松江で降りて正解だったということですね。

さて、今回の東京への旅は以上のような感じでしたが、子供はとても楽しかったようです。
ただ私とかみさんは・・・
正直言って二度と東京に旅行する事はないでしょうw
どこかに行く途中に立ち寄ることはあるでしょうが、東京観光を目的に訪れることはないでしょうね。
大都会東京には見るべき所はたくさん有るとは思いますが、とにかく疲れます・・・
網の目のように張り巡らされた地下鉄網は確かに便利です。
しかし乗り換えはなにげに面倒だし、とにかく人が多すぎ。
そして繁華街が騒がしすぎるのもちょっとw

まぁでも子供がまた行きたいといえば行くんだろうなぁ・・・
サンライズに乗る口実も出来ますしw

| 旅::TOKYO・・・ | 20:37 | comments (0) | trackback (0) |

  
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