復路は・・・?
ホテルのフカフカのベッドから這い出て身支度をします。
そして忘れ物がないかを確認します。
まだあの「なは・あかつき」の余韻の覚めやらぬうちに帰路につくことになり、月曜からはまた仕事かと思うと少々辛いですが、それは仕方ありません。
気持ちを切り替えホテルをチェックアウトし、歩いて数分の名古屋駅へと向かいます。

まぁ帰りも「旅」のうちですから、駅弁でも買ってホームに上がるとします・・・


ウウ・・・


結構寒いな・・・


カバンからトレーナーを取り出して、暖かい缶コーヒーで暖を取ります・・・


乗車する列車の到着時刻まではまだ若干時間があります。
なにげに入ったキオスクで名古屋土産としてかみさんにお菓子と、車内で飲むためのお茶やコーヒーを買い込んでおきます。


ホームの人はまばらで列車の往来も少なく何となく寂しい雰囲気・・・


そして時折轟音とともに貨物列車が通過していきます・・・


こんなちょっと非日常的な光景は大好きです^^;


さて、しばらくすると乗車する列車の案内が流れます。
しかし誰も列を作ることはなく虚しささえ覚えます・・・






復路の列車はこれで、乗るのは「はやぶさ」編成のほうです^^
「なは・あかつき」なき今、この「はやぶさ・富士」は唯一の九州ブルトレとなってしまいました・・・
この列車も来年に廃止される可能性が高く、乗るなら今のうちです^^;

以前に“帰りは何で帰ろうか悩んでる”と書きましたが、本当は15日のうちに新幹線で帰ってこようと思っていたんです。
そうすれば翌日曜日は丸一日ゆっくり出来ますからね。
しかし、個人的に新幹線は「つまらない列車」なんです。
確かに速く静かで快適で、非常に優れた列車です。
けれども、列車での移動中も旅の一部と考える私にはあまりにも味気ない乗り物なんです^^;

ということで、せっかくですから帰りもブルトレで・・・と決意したわけなんですよ。
で、決まったからには切符を確保しておかなければならなかったのですが、決意したのが出発の数日前^^;
すぐに窓口に行って調べてもらうと「はやぶさ」の個室はA寝台個室のシングルデラックスが1室しか空いておらず、しかも奇数番・・・
「はやぶさ・富士」の下り列車では、奇数番は進行方向と逆向きに座ることになります。(ソロは1階の奇数番が前向きで2階の偶数番が後向き)
つまり通常とは逆向きに座る形になるわけです。
「寝台列車なんだから寝てれば一緒じゃん」って思いますが、この列車には翌日の昼前まで乗ることになりますから車窓も楽しみたいですよね^^
しかもこのシングルデラックスの寝台料金はB寝台個室(ここではソロ)の倍以上・・・
ですからこの時点で「はやぶさ」に乗るのをためらってしまいました。
そこで「富士のソロで奇数番は空いてる?」と聞いてみると・・・

「富士なら空いてますよ」・・・と。

どうしよう・・・
小倉まで富士に乗ってあとは普通電車で帰ってくるか・・・
幸い富士には一度も乗ったことないし、いい機会か・・・

ということでこの寝台券を購入し、出発間際までは名古屋から「富士」に乗車する予定でした。
(ちなみに新幹線なら迷わず京都から乗って帰りますが、「はやぶさ・富士」で京都乗車はちときつい。
何せ京都発が0時半頃ですから、それまで時間を持て余しすぎます^^;
まぁ名古屋なら友人も何人かいますし、時間的にも好都合だったんです。)


そして出発の14日朝、博多駅の窓口に寄ってダメ元で聞いてみました。

私:「15日の下りはやぶさでソロは空いてませんかね?」

こういう指定券って当日にキャンセルが出ることが多いらしく、ちょいと期待して答えを待ちます・・・

JR:「空いてますよ・・・一つ」

へ?

私:「奇数番?」

JR:「そうですね・・・」

私:「乗変してください!!」

ということで「はやぶさ」のソロに変更し、帰りも熊本まで乗車することになったのです。
「富士」の山型ヘッドマークも見てみたかったですが、小倉で降りてそのあとを普通電車で帰ってくるのはちょっと悲しいものがありますからね^^;

帰りは「はやぶさ」・・・

ん?

そういえば「なは」で一緒になったあの彼・・・
そう、帰りも同じ列車に乗ることになったのです。
このことは「なは・あかつき」の車内で彼に話しておいたのですが、彼はシングルデラックスだそうで・・・(贅沢やの~)

とここまで長くなりましたが、「はやぶさ・富士」は定刻に滑り込んできました。



停車時間はわずか・・・
急いで3号車に乗り込みます。
するとデッキで声をかけられます。

彼です。
わざわざ出迎えてくれました。
彼は東京であちこち電車で楽しんだようですが、夕方発のこの列車に乗るためにあまり時間を取れずどうも物足りない様子^^;
しかも熊本まで寝ずに起きているそうで・・・

若いって、いいね・・・

そして彼は2号車へ戻っていき、私は自分の寝床である部屋へ入ります。



これが「はやぶさ・富士」のソロです。
「なは・あかつき」のと比べると断然こっちがいいですよ。
なにせ室内で立てますから^^;
ベッド部は2階部が張り出して低くなっていますが問題ありません。
ゴミ箱もありますし、何がいいって荷物を置く場所が上部にちゃんとあります^^;
「なは・あかつき」のソロはベッド上しか置く場所はありませんでしたからね。



ちなみにこの「はやぶさ・富士」は12両編成です。
分散電源方式の14系で双方同じ編成(ソロ、シングルデラックス、開放B寝台x4)の6両づつとなっています。
また、この列車は珍しく上りも下りも前側に「はやぶさ」が連結されます。
ですから、上り「はやぶさ」→下り「富士」→上り「富士」→下り「はやぶさ」→上り「はやぶさ」の繰り返し、という運用になります。

夜中ですから静かに後ろまで行ってみました。
「はやぶさ」編成は開放B寝台もそこそこ乗車しています。
3両ある禁煙車両の下段はほぼ埋まっていましたね。
一方「富士」は・・・

悲しいくらい空いています。
残念ですが、こんな状況では廃止も避けられそうにありませんね・・・

ここで最後尾まできました。
そしておもむろにカメラを構えて撮ってみました・・・



新大阪通過~

あの巨大駅をあっさり通過です^^;
まぁ次の大阪では客扱いの停車がありますが・・・

もうすでに午前1時を回りましたので、この先夜が明けるまで寝ることにしました。



長くなりましたので続きはまた明日・・・


| 鉄道::上り最終「なは」乗車記~さよなら「なは・あかつき」~ | 23:42 | comments (0) | trackback (0) |
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