ちょいとレアかな・・・
先日実家から発掘したネガの中から今日も数枚ピックアップしてみます。
今まで乗ってきたブルトレでは「あさかぜ」が圧倒的に多いので今回も「あさかぜ」です。




とある年の年末に乗ったときの「あさかぜ4号」を門司駅で写した一枚・・・
博多から牽いてきたED76の93号機を開放して関門間を受け持つEF81にバトンタッチする場面。
まぁこれ自体はルーティンの作業で何ら珍しくもない光景ですが、よく見るとなんか変・・・

いったい何が変なのか?

これは私もスキャン後に気づいたのですが、ヘッドマークが微妙に違うんです・・・
このあさかぜのヘッドマークは形こそ一般的な九州内のお椀型ヘッドマークですが、なんと“風”を表している線が1本多いんです。
この線は本来「あさかぜ」という文字を挟んで上下2本ずつあるのですが、このヘッドマークには下側の線が3本あるんですね。

今まで何度も乗って何度も写真を撮ってきた「あさかぜ」ですが、このタイプのヘッドマークはこの時撮った1枚だけです。
いったいこのヘッドマークはなんなんでしょうか・・・
誰か知っている人がいたら教えて下さいね。




さて、そのED76を切り離すと現れたのは金帯のオハネフ25。
かなりきれいな状態なので恐らく改造後間もない時期だと思います。
この画像のように一部変色しているのフィルムが多数あったのが残念です・・・




そして連結されたEF81の53号機ですが、これはいつもの見慣れたヘッドマークですね。

ところが今度は何かが変・・・
このEF81って思いっきり赤2号ですよね?
この時のEF81はローズピンク(赤13号)じゃなかったのか?
ということでちょいと調べてみました・・・

関門間を担当していたEF30の老朽化に伴い、昭和61年から62年までに余所にあった14両のEF81基本番台が関門用として重連運転に対応すべく改造され、それが401~414号機となりました。
しかし門司や大分に転属されたあとに改造されたため、ほんの僅かな期間は改造前の車体で運用されていたようです。
しかも車体色は交流機関車のED76と同じ赤2号に塗られていましたが、改造後に順次交直両用機の赤13号に塗り替えられていったようです。

そしてこの53号機ですが、昭和61年11月に大分に転属後、翌62年2月に改造されて412号機となりました。
ということは、この写真は昭和61年の年末に撮ったということです。
つまりこのEF81は九州にやってきてすぐの改造前の姿、そしてこの博多「あさかぜ」はグレードアップ直後というわけです。

17時とはいえすでに薄暗くとても寒かった年の瀬の博多駅・・・
あの時は乗車する「あさかぜ4号」をホーム後方で出迎えていました。
機関車の轟音のあとにタッタン・・・タッタン・・・と静かに入線してくるあさかぜ4号。
キ~ッ・・・キッキ~ッと盛大にブレーキをならして停車後に乗車。
そして車内のドアを開けて初めてグレードアップされたことに気づいて驚いたを覚えています^^
検札の歳に車掌からも「できたてホヤホヤですよ」みたいな事をいわれた記憶がありますが、なんかとても嬉しかったですね。
そして翌年の国鉄民営化直後に法事で上京した際には、その「あさかぜ」もデュエットを連結するなどしてさらなるグレードアップがなされていました。

しかしこのグレードアップも乗車率向上には繋がりませんでした。
結局、この金帯グレードアップ化の試みは後の「北斗星」に生かされる形となりましたが、九州ブルトレは衰退の一途を辿ることとなったわけです・・・

| 鉄道::その他 | 23:48 | comments (0) | trackback (0) |
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