あえて新しいほうに・・・
去る3月28日、私は1人で鹿児島まで行ってきました。
お目当てはいくつかあるのですが、今日から順を追ってご紹介します。


まずは博多駅から10時10分発の「リレーつばめ7号」に乗り新八代に向かいます。
当然のようにグリーン席を利用したのですが、今回はデラックスグリーン^^
リレーつばめなどの787系にはグリーン席は3種類あります。
まずは普通のグリーン席、そして今までも利用してきたグリーン個室、そして今回初めて利用したデラックスグリーン席の3つ。
座席の配置は普通のグリーン席と同じ2-1ですが、シートが全然違います。
さらにこのDXグリーン席は車両最前席の1列のみで、2列目以降との間には仕切りが設けられています。

料金は博多から新八代まで2600円。
普通のグリーン席は1530円(グリーン個室だと1人利用が3060円)ですので約1.7倍高価なわけですが、サービスにそれだけの差があるのか?

1.7倍という数字は置いておいて、普通のグリーン席との差は当然あります。
まずはJR九州内でおなじみのドリンクサービス。




通常はドリンクのみの提供ですが、DXグリーンはクッキーが付いてきます。
昔はもっといろいろ付いていたようですが・・・

このクッキーは子供にあげるため食べずに持ち帰りましたので、このサービスにおける差は今回に関してはゼロです^^;

次にシートですが・・・




なんと!
ここまで倒れます。
リクライニングは電動で、しかも最大144°まで倒れます。
ここまで倒すと最早ベッドです^^;

これがDXグリーン席・・・

「一度は利用してみないと」と今回初めて利用しましたが、1人で2時間程度の旅なら普通のグリーンで十分です。
また残念なことに3月末を持ってグリーン席のドリンクサービスは終了することになり、グリーン客は「タダで飲み物が貰える」という大きな特権を失うことになりますw
今までは真っ先に「お飲み物は何になさいますか?」と聞きに来てすぐに出されていたモノが、自分で買わなければならないなんて・・・

まぁ個人的にはそれくらい構いませんがね^^;
でもドリンクサービスがなくなってしまうと、普通のグリーン席とDXグリーン席の価格差は個人的には許せません。
ってかDXグリーンなんて今後は「爆睡したい」って人以外使わないでしょうw
でも寝たいなら私は3060円払って個室で寝ますね。
涎を垂らしながら大きないびきをかいていても気兼ねなく寝ることが出来ますからwww


さてさて、そうこうしているうちに新八代に到着。
通常は同じホームに停車している九州新幹線「つばめ」にそのまま乗り換えるのですが、私はホーム上にとどまり写真を撮ります。




これが接続していた800系新幹線「つばめ」です。

なぜ私はこれに乗らなかったのか・・・

理由は”新しいほう”に乗りたかったからです。
九州新幹線は800系しかありませんが、去年その800系のマイナーチェンジ版とも言える新800系(1000番台)がデビューしました。
その新800系(毎月の運行スケジュールはJR九州のHP上でアナウンスされています)に乗るためにわざと先発の新幹線に乗らなかったのです。
ならば博多からはその「つばめ41号」に接続する「リレーつばめ41号」に乗ればよかったのですが、新八代での3分間という接続時間はあまりにも短すぎます。
3分では満足に写真も撮れませんし、何より新旧の比較が出来ません。

その後「つばめ7号」はあっという間に出発していき、乗り換え客のいなくなったホームは閑散としていて物音一つありません。






で、こちらが本命の「つばめ41号」です。
先ほどの800系の画像と見比べてすぐに違いが分かる方はファン以外ではあまりいないと思います。
ボディは基本的に同じです。
しかしライトカバーが盛り上がっていたり、つばめの飛ぶ軌跡のラインが違っていたり。
そして何より内装がすごいんです・・・




私が予約時に指定したのは2号車の最前席。
この2号車は新800系で唯一のレザーシートです。
そして妻壁には金箔(本物とのこと)が一面に貼られています。
しかも単に貼るだけではなく、微妙に色合いの違う金箔を交互に貼って市松模様になっています。

なんとバブリーな・・・w

そんな金箔が目の前でチラチラと落ち着かない席で乗ること約45分。
相も変わらずトンネルばかりの新幹線の旅には嫌気が差します。
車内は随所に”飽きさせない”工夫はされていますが、車窓を楽しむことも出来ずジッとシートに座っているだけで退屈なのは変わりようがありません・・・
新幹線はビジネス列車としては言うことありませんが、観光列車として考えた場合は”観光地への移動手段”としか私には思えません。
となると、こんな革や西陣織のシート生地に金箔貼りの壁面などは本当に必要なのか?とも思います。
しかし、他の新幹線にはない魅力を作り出していこうとする想いは立派だと思いますけどね。

さて、いよいよ終点の鹿児島中央駅に到着です。




鹿児島といえば?

黒豚に黒牛に黒酢に・・・

ならば駅舎も黒に塗ってしまえ!
ということなのかは分かりませんが、今年2月に赤色から塗り替えられました。

九州新幹線の線路は先日博多まで繋がり、来年には全線開業を控えています。
コンコース内も「みやげ横丁」という土産物売り場が出来ていて、前回来たときとは少し印象が変わっていました。

鹿児島中央駅は今や博多駅、小倉駅に次ぐJR九州で3番目に乗降客の多い駅です。
新幹線開業を目前にして鹿児島の町はいよいよ活気づいてきている印象があります。

しかし一方ではその新幹線のせいで辛く厳しい立場に追い込まれた所もあるわけですがね・・・



さぁ、今日はこの辺で終わりましょう。
明日は今回の旅の目玉登場です。

| 鉄道::ブルートレインで楽しむ肥薩おれんじ鉄道の旅 | 00:37 | comments (0) | trackback (0) |
肥薩おれんじ鉄道へ・・・
今回鹿児島にやってきた理由は新800系に乗るということもありますが、もう一つ大きな目的があったからです。
それはある団体列車に乗るのですが、もうここまで書けば乗る列車が何かはお分かりでしょう^^;

さて、まずはその列車に乗るべくみどりの窓口前で受付を済ませます。
「○○です」と名前を告げると「あ~はいはい○○様ですね~」とどうやら名前を覚えられてる様子w
わずか1分で受付が終わり、次に土産を買いに行きます。
前回来たときはコンコース内の土産物屋は数が少なく、となりのアミュプラザのほうが品揃えがいいのでそちらで買っていました。
しかし今回は「みやげ横丁」なるものが出来ており、たいていのものはそこで揃います。
めぼしいものを買い込んで、さらにアミュプラザにも足を運びました。
そこでおつまみや飲み物、そして自宅への土産を買います。
自宅への土産は生菓子ですので、その店で発送を依頼しますが、他の店で買った物も同梱してくれたのでとても助かりました。

そうこうしているうちに時刻は15時・・・

やばい、列車の入線時刻は15時11分頃とのことでしたので早くホームに降りなければ・・・

小腹が空いてたまらず買って食べていたアツアツの”おこわ”を急いで平らげ、荷物を担いでホームに降りていきます。
列車の入る5番のりばは他のホームに比べて明らかに人が多いw
私も早足で川内方の端に向かいましたが、時すでに遅し・・・
柵に張り付くように大勢がカメラを持って線路の先を見つめています。
私もその隙間から列車がやってくるのを待ちかまえていると・・・




ちょっと遅れてやってきたのがこれ・・・
てっきり推進運転でやってくると思っていたのですが、なんと普通に機関車が引っ張ってきました^^;
ですからヘッドマークも見えませんのでなんの列車か分かりませんね。




入線後にテールを見てみると「はやぶさ」・・・
しかし今回乗る列車は「はやぶさ」ではありません。
この車両に乗る列車のテールマークがないため、仕方なく「はやぶさ」を表示しているだけだと思います。


では乗る列車とはなんぞや・・・?




そう・・・「なは」です。
今回は門司港~鹿児島中央間をおれんじ鉄道経由で運転されます。
3月20日の下りが昼行で21~22日の上りが夜行の「はやぶさ」。
そして27日の下りが昼行で28~29日の上りが夜行の「なは」となっています。

去年の春からいろんなイベント列車が企画されましたが、おれんじ鉄道を走るのは今回が初めてです。
以前から「本来の鹿児島本線であるおれんじ鉄道で・・・」という要望が多かったのですが、今や八代~川内間は別会社の運営となっておりJR側の独断では運転は出来ません。
しかし、今回は有難いことにおれんじ鉄道とJR九州が手を組んでこのようなイベントが可能となったのです。

このイベントの告知があった去年末、私は悩みに悩みました。

どの列車に乗ろうか、と・・・

出来れば上りと下り両方乗りたいのですが、参加費用もバカになりませんし仕事のこともありますので夜行一本に絞ります。
となると当然乗る列車は「なは」に決まりました。
「はやぶさ」は今まで何度も乗りましたが、リバイバルでの「なは」は初めてですから・・・
ということで今回はこの「なは」に乗るのが最大の目的であって、新800系乗車はその目的があったからついでに果たせたと言っていいでしょうw

さて、列車は機関車が引っ張ってきましたので当然機回しをすることになります。




来ました・・・
ゆっくりゆっくりと単機で川内方面に引き上げていきます。

ここで私は荷物を持って階段を駆け上がり、となりの4番のりばに移動します。
そしてしばらくすると引き上げていた機関車が5番のりばに入ってきます。




4番のりばには普通列車がいるため、機関車移動後は編成の写真は写せなくなります。
それでこのホームはギャラリーが少なめだったのかな・・・




しかし、少し待てば普通列車が発車していきますので編成が綺麗に見えます。
ただここは日陰になるのがネックかな・・・

ここで何枚か撮っているうちに発車時刻が迫っていました。
急いで階段を駆け上がり、列車に乗り込みます。

今回も運良くA個室が当選したのですが、見覚えのある顔もチラホラ・・・
過去に一緒になった方も結構いらっしゃり「あ、こんばんは~」とw


さぁ、列車は汽笛の後に派手なショックを伴って出発です。
この先川内までは鹿児島本線を上り、その先は八代までおれんじ鉄道を上っていくことになります。
この日は朝から雲が多かったのですが、この頃になると晴れ間も広がり眩しいほどの日差しが青い車体を照らしています。
そして室内から見えるその影とは抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げ、次の停車駅である阿久根を目指して「なは」は快走していきます・・・

| 鉄道::ブルートレインで楽しむ肥薩おれんじ鉄道の旅 | 21:57 | comments (0) | trackback (0) |
AKUNEで夕食を・・・
強い日差しに照らされた青い列車は鹿児島本線を北上し川内に到着。
ここ川内からはいよいよおれんじ鉄道の区間となります。

今回のこの企画によってブルートレインがおれんじ鉄道を走るのは実に開業以来6年ぶりのことだそうです。
かつてはこの区間も鹿児島本線の一部だったわけで、普通列車以外にも「なは」「明星」「はやぶさ」「かいもん」などの夜行列車や昼行特急列車の「有明」がひっきりなしに走っていました。
それが九州新幹線の部分開業に伴って八代~川内間が第三セクターに運営が移管され、その区間にJR九州の旅客列車は乗り入れなくなりました。
しかし、鹿児島方面への貨物輸送には欠かせないとしてJR貨物の貨物列車はこの区間を走っています。
ちなみに、この区間は電化されていますので貨物列車はEL(電気機関車)で運転されていますが、おれんじ鉄道の車両は全てDC(気動車)となっています。

そのおれんじ鉄道の夕日に染まる有明海を眺められるこの区間こそ、かつての鹿児島本線で一番風光明媚な区間と言えるでしょう。

さて、夕日にはまだ早くギラギラと照り輝く有明海を眺めながらその海岸線を北上し、阿久根駅で3時間停車しますので途中下車します。
今回の夕食は弁当ではなく、阿久根市内のリゾートホテル「グランビューあくね」での夕食となります。
下車後それぞれ用意されたバスに乗り込みグランビュー阿久根に向かいます。
途中、今何かと話題の「阿久根市役所」の横を通り、高台へ桜並木を登っていきます。
その頂上にあるホテルで豪華な夕食をいただいたのですが・・・

画像はございませんw




食事中にちょうど日没を迎え、大勢が食事を中座してカメラを持ってベランダへ・・・
空全体が薄い雲に覆われてましたのでスッキリとした夕焼けにはなりませんでしたが、なかなかのロケーションでした。

食事後は温泉に入ってくつろぐことも出来ましたが、私は一足先にタクシーで阿久根駅へと戻ります。
風呂に入って皆と同じバスで戻ると阿久根駅での撮影が出来なくなりますから・・・w




阿久根駅に戻ると”鬼の居ぬ間に”と大勢のファンが撮影中。
私も何とか場所を得て撮影します・・・




駅のすぐ横には2008年3月に廃止された「なは」の車両2両を使ったライダーハウスがあります。
そのうち1両が2人用個室の「デュエット」で、私はまだこの個室に乗ったことがありませんので機会があれば泊まりに来ようと思います。




阿久根の駅舎はこんな感じ・・・
実にシンプル・・・
悪く言えば面白くない・・・

そんな駅舎の中では阿久根市の方たちが特産品を売ったりして必死に地元をアピールして頑張っていました。
私も応援の意味を込めてあるものを買わせていただこうと思ったのですが、なんと買おうと思ったときにはすでに完売!
それでも「注文」という形で後日送ってくれることになり、モノが届くまで2週間ほどの辛抱です。

さて、この頃「グランビューあくね」から乗客がバスで戻ってきました。
しばらくすると列車は阿久根市民の方たちに見送られて出発です。

列車が出発すると野田郷、出水、米ノ津、上田浦と列車交換等で停車しますがドアは開きません。
そして遂に八代に到着しておれんじ鉄道とはここでお別れです。

その後は新八代あたりから線形が抜群によくなります。
ロングレールのためかレールのジョイント音はほとんどしませんし、揺れも少ないためとにかくスムーズ。
そのため列車は普段この区間を”これでもか!”ってくらいに飛ばすのですが、この「なは」は団体の臨時列車ですからダイヤの合間を縫って走ります。
よって適度なスピードで静かに走りますし、途中駅で長めの停車もあり私の眠気を誘います・・・

眠っちゃイカン!

本日の”イベント”は阿久根だけではありません。
その”イベント会場”である次の停車駅はもうすぐそこ・・・

そう、熊本です。

| 鉄道::ブルートレインで楽しむ肥薩おれんじ鉄道の旅 | 23:57 | comments (0) | trackback (0) |
真夜中の撮影会・・・
23時41分、列車は熊本駅に到着です。
そして翌朝4時56分まで5時間以上ここで停車します。

なんで?

まぁ簡単に言えば時間調整ですね。
列車運行上の制約もあるし、ノンストップで行くと門司港には夜明け前に着いてしまいますからね。
昨年夏の「リバイバル富士」が大分で長時間停車したのと同じ感じです^^

その停車中も1時30分まではドアを開放して車外に、そして改札外にも出ることが出来ます。
しかし防犯上1時30分より4時56分まではドアを閉め切るとのことでした。

列車のドアが開くと多くの人たちが「待ってました」とばかりにカメラを抱えてホームに降りていきます。
そしてそのホームの端には大勢のファンがカメラを構えて並んでいます。
その列の隙間から私も撮ってみましたが・・・

機関車付近は明かりが当たらずほぼ真っ暗な状態ですが、客車にはホームの明かりが車体に反射して飛んでしまいます・・・
ならば、と試してみたのがHDR。
K-7にある機能の一つですが、試しにHDRで撮ってみました。




HDRモード(JPEG)で撮影するとカメラは3段階に露出を変えて3回シャッターを切ります。
その3枚のデータを複合させてHDR画像を作り出すわけです。
これらのことをカメラが自動的にやってくれますので、私は露出を決めてシャッターボタンを押すだけです^^;

この結果、車体は明かりの反射で飛ばずに、機関車の顔も暗くならずに写っています。




特に後方からのこの画像では、普通に撮ればヘッドマークは真っ白に飛んでしまいます。
まぁ現像時に覆い焼きである程度は復活できますが、こういうときはHDRのほうがよさそうですね。


せっかくですので駅舎を撮ってみようと改札を出てみます。




現在、熊本駅前は路面電車の移設工事の真っ最中・・・
この日は日曜日でしたが一部で工事が行われていますので、邪魔にならないように・・・

熊本駅も新幹線開通で大きく変わることになりますが、駅前も少しは華やかになるのでしょうか?
この熊本駅の西側には山があり、東側には近くに大きな川があるためか商業地域としての開発はあまり進んでいません。
どうしても熊本城近辺に商業施設が集中してしまうので熊本駅前はなんだか寂しい雰囲気が漂っています。
そもそもここに駅が出来た経緯を調べてみると仕方のないことだったのかもしれません。
そのせいで市内中心部を発着する高速バスに客を奪われてしまい熊本駅の利用者はなかなか増えない状況になってしましました。
しかし九州新幹線開業を来年に控え、駅前にはすでに高層のホテルが建ち始めており、今後も大きく開発されていくことでその状況に大きな変化が見られるかもしれませんね。




さて、ちょいと小腹が空いたのでコンビニでサンドイッチとコーヒーを買って列車に戻ることにします。
熊本着の最終列車も到着し「1時30分で駅の営業を終了します」とのアナウンスが流れていますが、先頭付近ではまだかなりの人たちが撮影していますw

シーンと静まりかえってピンッと張り詰めた空気が漂う構内には、ただスハネフのディーゼルエンジン音だけが唸り声をあげていました・・・



| 鉄道::ブルートレインで楽しむ肥薩おれんじ鉄道の旅 | 22:39 | comments (0) | trackback (0) |
粋な計らい・・・
熊本駅での撮影を終えて自室に戻ると一気に眠気が襲ってきました。
これから起きていても列車は4時56分まで動きませんし、ドアは閉め切るので外に出ることも出来ません。
ですからここは睡魔に誘われるまま眠るのが一番です^^

しかし、ベッドに横になっていてもなぜか寝付けません。
ブルートレインに乗っているのに振動や揺れ、レールのジョイント音もありませんのでものすごい違和感を感じます。
やはり、列車の中で寝るには適度な振動や音が私には必要なようです。

なんてことを考えているうちに眠ってしまったみたいで、ガコンッという衝撃でその事実を知ります。

時計を見るとちょうど4時56分。
今まさに熊本駅を出発したところです。
外はまだ真っ暗で車内も静まりかえっています。
6時半頃に配られる朝食まで寝ていようかとも思いましたが、せっかくですからこのまま起きていることにしました。

久留米、鳥栖、原田・・・と停車していき、いよいよ朝食の時間です。




弁当は適度な量で食べやすくおいしくいただきました。

そして弁当を平らげて外を眺めていると見慣れた光景が・・・
南福岡、竹下・・・
そう、いよいよ博多に到着です。
この日は月曜日で時刻は7時。
そう、朝のラッシュでホームは通勤客で混雑しています。
そんな中にブルートレインが入ってくるわけですから皆「なんだ?」とばかりにこちらを見つめています。
中には携帯で必死に写真を撮っている人も多くいました。
見られているこちらはなんだか小恥ずかしいのですが、窓を隔てて”日常”を見ている”非日常”側の私はちょっと不思議な感覚に陥ります。

そう、これはまさに東京に向かうブルトレで朝の横浜駅で何度となく味わった感覚・・・
それもどちらかという快感、ですかね^^;

博多に3分ほど停車し、吉塚、古賀に停車します。
その古賀駅では約30分間の停車で、しかも車外に出ることが出来るので早速カメラを持って降りてみます。




時折小雨が降ったり日が差したりと不安定な空模様でしたが、何とか天気は持ちそうです。
朝日に照らされるブルートレインを見ると、その旅の終わりが近いということを実感せずにはいられません。
なんとも寂しい限りですが残り僅かの旅を存分に楽しみましょう。




え?
あれれ?
なんで「なは」の幕が?

はぁ?

この車両には元々「なは」のマークが入っていないので、鹿児島中央からずっと「はやぶさ」の表示だったはずです。
なのになんで?




急いで後に行ってみると、こちらもちゃんと「なは」が表示されています・・・
添乗員にたずねても「私も分からず驚いてるんですよ」とのことで、じゃ熱心なファンが自前の幕を勝手に付けたのか?
違うよな・・・
なぜか分からないけど、とにかくこれで正真正銘の「なは」として運転していることになります。
しかし綺麗な幕だ・・・^^




さぁ、これで終点門司港までドア扱い停車はありません。
写真も思う存分撮ったし、あとは部屋でまったりと過ごすことにしました。

古賀を出るとそのあと小倉には10時頃到着し、それから約30分の10時32分に終点門司港駅に到着しました。
鹿児島中央からの約19時間の旅はここで終わりです。

列車を降りてすぐにとなりのホームに向かいます。




前回の「リバイバル富士」などでは大混雑して満足に撮れなかったのですが、やはり月曜日ということもあってギャラリーはかなり少ないですね。
ただ学校は春休みなので子供たちは多かったですね。

その後すぐに列車は推進運転で回送されていきます。




このあと宇都宮氏を見かけたので「なは」の幕について聞いてみました。

するとなんと、JR九州の本社に頼んで「なは」の幕を持って行ってもらったそうです。
そして熊本駅での停車中に幕を取り付けたそうなのですが、全然気がつきませんでした。
恐らく私が車内に戻ったあとのことだと思うのですが、残念・・・
知っていたらずっと待っていたのに^^;

最後の最後で粋な計らいをしてくれたJR九州、そして関係者の方々に感謝の気持ちを述べてこの乗車記を締めくくりたいと思います。

ありがとうございました。


さて、明日はいつものようにこの旅で手に入れたモノをご紹介します。

| 鉄道::ブルートレインで楽しむ肥薩おれんじ鉄道の旅 | 23:48 | comments (0) | trackback (0) |

  
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