まずは熊本へ・・・
前回の乗車記でお伝えしたとおり、3月14日の「なは」上り最終列車に乗ってきました。
帰宅後に画像等の整理をして今日、ようやく最終列車の乗車記がスタートです。
今回の乗車記も画像などで多少重く、そして長くなるかとは思いますが、どうかご容赦を^^;


まずは改めて書きますが、今回乗るのは「なは」です。
熊本~京都間を結ぶ寝台特急で、鳥栖~京都間は「あかつき」と併結運転となります。
で、その「なは」を選んだ理由は・・・

切符をゲット出来る確率が「あかつき」より高い、と思ったからです。

その根拠は・・・
「なは」は元々西鹿児島発の寝台特急で、2004年に九州新幹線の開業とともに熊本発に変更された経緯があります。
その際西鹿児島駅(現 鹿児島中央駅)にて、西駅発最後の「なは」としてさよならセレモニーも開催されました。
一方「あかつき」は生涯長崎発(西鹿児島、佐世保、熊本発着の編成もありましたが)の寝台特急でした。
しかも歴史は「なは」より長く、最盛期には7往復も運転されていた人気列車です。
今回の廃止で長崎駅発着の最後の寝台特急となり、惜別の情はかなりのものでしょう。
そんな「あかつき」と違い、「なは」亡き後も熊本では「はやぶさ」がまだ残っているから・・・という感情的な違いもあろうかと思われます。

さらに上りを選んだ理由は・・・
これは後ほど^^;


というわけで先月14日の朝4時半に博多駅の窓口に行き、上り「なは」の個室を指定して10時打ちをお願いしたわけです。
めでたく切符が取れたこと、これはまさに私の読みがズバリ当たったわけ・・・

ではなく、本当に幸運なことだったと思っております。
絶妙のタイミングでマルスの予約キーを叩いてくれた博多駅の職員の方々、本当にありがとうございました^^


さて、そんな大事な切符を手に向かった先は、もちろん熊本駅です。
熊本の発車時刻は20時14分。
しかし熊本に到着したのは・・・

お昼前^^;

実はこの日の昼過ぎから約1時間半、0番線にて「なは」が展示のため留置されており自由に撮影も出来るとのことでした。
また、下りの最終列車到着後に那覇市に贈呈される「なは」の単独ヘッドマークも展示されるそうです。

この情報をJR九州のHPで見たからには見ないわけにはいかないですよね。

しかしこの日は昨日からの雨が残っており、博多を出発するときまで小雨がぱらつく生憎の天気。
幸い熊本に着いたときには雨は上がっており、空もだいぶ明るくなってきました。
このとき時刻は11時半頃。
まだ展示時刻まで時間があります。
早く着いたのには理由があるわけで・・・



まぁとりあえず撮っておかねばなりません^^;
東京から1200km以上の長旅を終えて、無事定刻に到着しました。
それなら博多からこの「はやぶさ」に立席特急券で乗ってくればよかったのに・・・
と思うでしょうが、事前に2枚きっぷを購入してましたのでL特急で来ました^^;

このあと0番線に移動し、展示の時刻を待ちます。
ホームにはぞろぞろとカメラを持ったファンや報道陣が集まってきました。
そして12時40分過ぎ、ED76の92号機の引っ張る「なは」が0B番線に入ってきました。



ん?
行き止まりの0番線に頭から入ってきたということは・・・



やっぱり^^
後部にディーゼル機関車を付けていました。

さぁ、お目当ての「なは」単独ヘッドマークですが・・・



おおおお~
ピッカピッカですね~
私が小さい頃乗っていた時代の「なは」は電車寝台でしたので、ブルートレインとなってからの「なは」とこのヘッドマークを見ることはほとんどありませんでした。
このとき近くにいたJRの職員に「このヘッドマークを鳥栖まで付けてくれないの?」と聞いてみたところ「そうですよね・・・でも上りには付けないんですよ」と。

へ?
“上りには”付けない?
聞くところによると、どうもこのヘッドマークは明日の朝鳥栖駅で下りの「なは」に付けて、熊本到着後に那覇市に贈呈されるそうです。

あらら、下りは鳥栖駅でちょいと騒ぎになりそうですね^^;

ふと目を上げると・・・



黒い制服を着たかなり若い女性の職員が2,3名ほど興味深そうに「なは」を見に来ていました。
腕には「見習い」の腕章があり、どうも新人さんのようです。
外装がボロボロの「ソロ」の車両を見て何を思ったのでしょうかね?

「ねぇ彼女・・・この列車はあなたたちが生まれるずっと前から走り続けてきたんだよ・・・」


この頃になると報道陣やファンの数も増えてきて、中にはテレビ局からインタビューを受けている方もいらっしゃいます。
ということで私はそろそろ退散しましょうかね^^;


ひとまずここで熊本駅から出ます。
その後熊本ラーメンを食べて眠たくなったので、市街地のホテルで仮眠&休憩をすることにしました。
そのあとは18時頃またここ熊本駅に戻ることにします。

ということで、続きはまた明日・・・

| 鉄道::上り最終「なは」乗車記~さよなら「なは・あかつき」~ | 22:36 | comments (0) | trackback (0) |
出発式・・・
新市街の某ホテルにて仮眠をして19時前に熊本駅に戻ってきました。
ここで忘れてはならないのが「メシ」です。
食堂車もなければ弁当の車内販売もありませんので、乗り込む前に駅弁を2つ(明日の朝の分も)買っておきました。
駅に戻る前に夕飯を食べておけば荷物も少なく済むのですが、やはり列車の旅では駅弁でしょう^^

早速3番線に行ってみたのですが、思ったほど人は多くありません。
博多側の端にイスが並べられ、慌ただしく準備がなされていました。



ここでJR関係者が一通りリハーサルをしていました。
そして19時半頃式が始まり、ホームが一気に騒がしくなります。
いつの間にか大勢の人で埋め尽くされ、1番線や5番線に入ってくる列車の乗客が「一体何事か?」と目を丸くしてこちらを見ていましたね~



「なは」入線まであと30分ほどですが、ホーム上の多くの人が入線をまだかまだかと端に並んで待っていました。
そして大牟田方面へ行く列車が出てすぐ「まもなく“なは号”が3番線に入ってきます」とのアナウンス。
式の執り行われていた場所では、大音響とともに「エイサー」の踊りが披露されていましたが、ほとんどの人は入線待ち^^;
スーツ姿のJR社員が点々と等間隔に並んでいますが、彼らは警備の応援でしょうか??

さて、いよいよ入線の時間です。
その勇姿をカメラに収めようと、必死の形相で大勢が押し寄せてきます。
そこで「黄色い線の内側に下がって下さ~い」とマイクで叫ぶ駅員も必死です^^;

そして・・・




いやものすごい歓声で、アナウンスも良く聞こえません^^;
ここで早速乗り込みますが、先ほど並んでいたJRの社員が入り口で切符をチェックしています。
車内に乗客以外入れないよう配慮しているのでしょう。





荷物を置いて先頭へ行ってみるとこの有様・・・
カマを撮ろうにも近づけません^^;
しばらくすると車掌に花束が贈呈されました。



もちろん運転士にも^^

そろそろ発車の時間なので個室に戻ります。
ちなみに、今回は「ソロ」の下段を選択。
思ったほど窮屈でもなく、個人的には上段より居心地はよかったです(外からの視線を除けば・・・)

そしてあっという間に20時14分。
若干長めの汽笛の後、ゆっくりと丁寧に引き出された「なは」は京都へ向けての最後の出発となったのでした・・・




続きはまた明日・・・^^;



| 鉄道::上り最終「なは」乗車記~さよなら「なは・あかつき」~ | 22:43 | comments (0) | trackback (0) |
北へ・・・そして東へ・・・
20時14分。
定刻に熊本駅を出発し、上り最終列車は終着駅京都を目指します。
車内は静かで、線路のジョイント音が心地よく響きます。
つい先ほどまでの喧騒は嘘のようです・・・

ここで最初の車内放送。(WMA 1.38MB)

今日はちょいと警笛が多く感じました。
まぁ沿線やホームで見物している人も多かったですからね・・・

さぁ、鳥栖に着くまでに駅弁を一つ食べて腹ごしらえ^^;
その後しばらくまったりとしているといつの間にか鳥栖に到着です。



ここでも容赦なくフラッシュが焚かれますが、今日は最後ですので仕方ないですね^^;



ここで熊本から引っ張ってきた機関車(ED76)を切り離します。
そこに長崎からの「あかつき」をここに連結するわけです。



しかしすごい人です。
佐賀県警まで出動してました^^;

無事に機関車を切り離したあと、最後尾へ・・・



前回乗った「なは」のテールマークは焼けて白くなっていたのですが、今回のはまだしっかりと“青”が残ってますね。
しかし車体は汚れが酷いですね~
最後くらい綺麗にしてあげられなかったものでしょうか・・・


その後しばらくして3番線に「あかつき」が到着しました。




一人用個室がソロのみの「なは」に対し、「あかつき」にはソロ、シングルデラックス、シングルツインとバラエティに富んでますね。
そもそも「なは」は電源車を除くと客車はたったの4両しかありません。
昔の大編成を知っているだけに、熊本~鳥栖間の単独編成を見ると悲しくなります・・・
ちなみに「なは」は開放B寝台x2、ソロ、デュエット、そして電源車カニの計5両編成。
一方「あかつき」は開放B寝台x2、ソロ、シングルデラックス、シングルツイン+ツイン、レガートシート(寝台券のいらない座席車)の計6両編成です。



誰かのフラッシュが運よくあたってくれました^^;
さて、「あかつき」が1番線に移動するため3番線を出ます。
私もその光景を撮ろうと前方に移動していったのですが・・・



オイオイ・・・
何この人だかりは?
私の入る余地は全くありません。
仕方ないのでここから撮りました^^;



連結作業の動画を車内から撮ろうと試みたのですが、人の頭しか写りませんでした・・・

いつもはもっとサクサク連結作業しているのですが、この日はこんな状況ですので若干手間取ってました。

その後、「なは・あかつき」となった列車は博多、小倉などを経て門司に到着。
ここも人、人、人・・・
門司と下関では機関車の入れ替え作業がありますので、特に人が多いですね。
まぁ多くの人がフラッシュを焚いても何とか撮っていましたので気にしなかったのですが、今回は報道関係者のマシンガンフラッシュでとても撮影なんて出来る状況ではありません^^;
ですから撮影はあきらめてしっかりと目に焼き付けておきました。

ちなみに、門司~下関の交直切り替え区間を駆るカマはEF81の411号機。
そういえば先日「はやぶさ・富士」を引っ張っていた410号機が故障で立ち往生したらしいですね。
その410号機の修理が完了していなければ、大分に配置されるJR九州所属のEF81はこの411号機のみとなるはずです。
もしこの411号機も故障したらJR貨物から借りるのかな?
ステンレスボディ無塗装の303号機や304号機で「はやぶさ・富士」を引っ張る姿をまた見てみたいですね。

そして下関から京都までの直流区間を引っ張るのはEF66の42号機。
昨年秋に全検を受けたばかりで、塗装もまだピカピカの綺麗な状態です。
有終の美を飾るにはもってこいのカマです。
しかしその勇姿は画像として残っていません。
今になってちょっと後悔・・・


さぁ、無事に下関の出発まで見届けました。
門司などでの入れ替え作業に若干手間取ったせいか、5,6分の遅延が出ています。
まぁこれくらいの遅れは回復運転でどうにでもなるでしょうよ・・・

自室に戻って一服していると、この日はいろいろあって疲れていたのか睡魔が私を襲ってきました・・・
今日は寝ないつもりで昼間に仮眠を取ったのですが、どうにもなりません。
ですから2,3時間ほど寝ることにしました。

ということで続きはまた明日^^

| 鉄道::上り最終「なは」乗車記~さよなら「なは・あかつき」~ | 22:46 | comments (0) | trackback (0) |
そして別れの時が・・・
下関を出てから睡魔に襲われ、ガマンできず寝てしまいました・・・
20代の頃は一晩くらいの徹夜は屁でもなかったのですが、30歳も半ばを過ぎると体がいうことを聞いてくれません^^;

そして目が覚めた時には外はすでに明るくなっており、ちょうど「おはよう放送」の前でした。

おはよう放送 (冒頭のハイケンスのセレナーデが若干切れているのはご容赦を^^; WMA 777KB)

下関を出てから遅延はまだ解消されていません。
この辺のことは詳しくありませんのでよく分かりませんが、例の尼崎事故のこともあってムリな回復運転はしないのかな?
昔「あさかぜ」で東京までよく乗ったのですが、まだ私が小学生だった時代に広島駅で長時間停車してなかなか発車しなかったことがありました。
その先の駅で起きた人身事故の影響でかなり遅れて発車したのですが、東京に着いたときは定刻の9時30分でした。
その時に「回復運転」を知ることになったのですが、長距離を走る寝台特急だからこそ出来たこの長時間の回復運転には驚いた記憶があります。

この放送で明石海峡大橋のことがアナウンスされていますが、これを見るなら絶対下りのほうがいいですね。
夜間のイルミネーションは綺麗でした^^

そして突然この放送が・・・ (WMA 1.42MB)
いきなりだったものですから「ハイケンス~ご乗車ありがとうございます」の最初のフレーズが録れませんでした^^;

これを聴いてうるっときましたね^^;
興味にない方には「バカじゃねぇの?」って思われるかも知れませんが、ブルトレの元気だった時代を知る者にとっては感慨深かったですね・・・

そしてもうすぐ京都に到着します。
このときの放送では・・・ (WMA 726KB)
親切に方向幕のことまでアナウンスしてくれました。
この方向幕は「回送」の表示まで見ましたが、「特急あさかぜ 博多」や「特急富士 西鹿児島(日豊線経由)」、「急行日南 門司港(西鹿児島~宮崎間普通)」など懐かしい表示を見ることが出来て嬉しかったです^^

さぁ、「なは・あかつき」はいよいよ京都駅に到着。(WMA 280KB)

このときデッキである方と一緒になりました。
この方とは熊本から一緒で、途中話をしたり写真を撮ったりした高校生です。
春から大学に行くとのことで、それまでの間にこの「なは・あかつき」や他の列車の乗車を楽しむそうです。
彼は京都から新幹線で東京まで行き、そしてこの日の午後に「はやぶさ・富士」で熊本まで帰るそうです・・・

日帰りでしかも「はやぶさ・富士」ですか・・・

ほぉ~・・・


ドアが開いて降りたすぐそばで方向幕を眺めます。
そのあとしばらく車両を見て回ったところで回送されていきました。
ああ、さようなら・・・そしてお疲れ様・・・

その後ふと見ると改札口付近に人だかりが・・・



ああ、そうか・・・
ホントお疲れ様です。
たくさんの乗客に囲まれて花束を抱えた彼ら、一生懸命笑って応えていますが時折見せる悲しげな表情が印象的でした。
何度もお辞儀をして彼らは去っていき、私もそろそろ改札を出ることにしました。
このあと野暮用で名古屋まで行くことになっているので、乗車券は名古屋まで購入しています。
ですからここでは改札口で駅員に直接切符を見せて「きょうと」のハンコを押してもらい途中下車です。

1ヶ月ぶりの京都・・・
今回はあちこち回らないことにしていますので、ここでは買い物に集中です^^;
まずはかみさんに頼まれていたものを宇治まで買いに行きます。
とその前に朝飯を食べねば・・・(実は2個目の駅弁は下関を出た直後に食べてしまいました^^;)
前回と同様にサブウェイに行って、同じ店員に対応をしてもらい、そして同じものを食べてきました。
そのあとJR奈良線で宇治まで・・・

宇治といえば・・・10円玉のあれですね。



そう、平等院の鳳凰堂です。
この日も曇りでちょいと肌寒い生憎の天気。
とりあえず左右からも撮って京都駅に戻りました。


右・・・

そして左から・・・

宇治での買い物も済ませ、昼前に京都駅へ。
そしてここでまた買い物・・・
バスで河原町近辺まで行ってあとは歩きっぱなし。
大丸で休憩&買い物をして京都駅へ・・・
ここでも買い物をしてその隣にある郵便局から自宅へ送ります。

その時時計はすでに13時を回り、そろそろ名古屋へ行かなければ・・・
京都から新快速で米原まで行き、そこからJR東海の電車を乗り継いで名古屋に到着したのは15時過ぎ。
京都での天気は嘘のようにすっきりと晴れ渡っていました。




とりあえず荷物はコインロッカーに入れ名古屋城へ・・・
と思いきや、名古屋城は16時30分までしか入れません。
今から行っても見て回る時間はありません^^;
しょうがないので予定を繰り上げて例の野暮用を済ませることに(大学時代の友人と会って味噌カツ食って飲んで・・・ってだけですが^^;)

18時頃その彼と分かれてホテルで休みました。

さぁ、明日にはとうとう九州へ。
この乗車記の最後を締めくくる復路の旅はまた明日・・・


| 鉄道::上り最終「なは」乗車記~さよなら「なは・あかつき」~ | 21:57 | comments (2) | trackback (0) |
復路は・・・?
ホテルのフカフカのベッドから這い出て身支度をします。
そして忘れ物がないかを確認します。
まだあの「なは・あかつき」の余韻の覚めやらぬうちに帰路につくことになり、月曜からはまた仕事かと思うと少々辛いですが、それは仕方ありません。
気持ちを切り替えホテルをチェックアウトし、歩いて数分の名古屋駅へと向かいます。

まぁ帰りも「旅」のうちですから、駅弁でも買ってホームに上がるとします・・・


ウウ・・・


結構寒いな・・・


カバンからトレーナーを取り出して、暖かい缶コーヒーで暖を取ります・・・


乗車する列車の到着時刻まではまだ若干時間があります。
なにげに入ったキオスクで名古屋土産としてかみさんにお菓子と、車内で飲むためのお茶やコーヒーを買い込んでおきます。


ホームの人はまばらで列車の往来も少なく何となく寂しい雰囲気・・・


そして時折轟音とともに貨物列車が通過していきます・・・


こんなちょっと非日常的な光景は大好きです^^;


さて、しばらくすると乗車する列車の案内が流れます。
しかし誰も列を作ることはなく虚しささえ覚えます・・・






復路の列車はこれで、乗るのは「はやぶさ」編成のほうです^^
「なは・あかつき」なき今、この「はやぶさ・富士」は唯一の九州ブルトレとなってしまいました・・・
この列車も来年に廃止される可能性が高く、乗るなら今のうちです^^;

以前に“帰りは何で帰ろうか悩んでる”と書きましたが、本当は15日のうちに新幹線で帰ってこようと思っていたんです。
そうすれば翌日曜日は丸一日ゆっくり出来ますからね。
しかし、個人的に新幹線は「つまらない列車」なんです。
確かに速く静かで快適で、非常に優れた列車です。
けれども、列車での移動中も旅の一部と考える私にはあまりにも味気ない乗り物なんです^^;

ということで、せっかくですから帰りもブルトレで・・・と決意したわけなんですよ。
で、決まったからには切符を確保しておかなければならなかったのですが、決意したのが出発の数日前^^;
すぐに窓口に行って調べてもらうと「はやぶさ」の個室はA寝台個室のシングルデラックスが1室しか空いておらず、しかも奇数番・・・
「はやぶさ・富士」の下り列車では、奇数番は進行方向と逆向きに座ることになります。(ソロは1階の奇数番が前向きで2階の偶数番が後向き)
つまり通常とは逆向きに座る形になるわけです。
「寝台列車なんだから寝てれば一緒じゃん」って思いますが、この列車には翌日の昼前まで乗ることになりますから車窓も楽しみたいですよね^^
しかもこのシングルデラックスの寝台料金はB寝台個室(ここではソロ)の倍以上・・・
ですからこの時点で「はやぶさ」に乗るのをためらってしまいました。
そこで「富士のソロで奇数番は空いてる?」と聞いてみると・・・

「富士なら空いてますよ」・・・と。

どうしよう・・・
小倉まで富士に乗ってあとは普通電車で帰ってくるか・・・
幸い富士には一度も乗ったことないし、いい機会か・・・

ということでこの寝台券を購入し、出発間際までは名古屋から「富士」に乗車する予定でした。
(ちなみに新幹線なら迷わず京都から乗って帰りますが、「はやぶさ・富士」で京都乗車はちときつい。
何せ京都発が0時半頃ですから、それまで時間を持て余しすぎます^^;
まぁ名古屋なら友人も何人かいますし、時間的にも好都合だったんです。)


そして出発の14日朝、博多駅の窓口に寄ってダメ元で聞いてみました。

私:「15日の下りはやぶさでソロは空いてませんかね?」

こういう指定券って当日にキャンセルが出ることが多いらしく、ちょいと期待して答えを待ちます・・・

JR:「空いてますよ・・・一つ」

へ?

私:「奇数番?」

JR:「そうですね・・・」

私:「乗変してください!!」

ということで「はやぶさ」のソロに変更し、帰りも熊本まで乗車することになったのです。
「富士」の山型ヘッドマークも見てみたかったですが、小倉で降りてそのあとを普通電車で帰ってくるのはちょっと悲しいものがありますからね^^;

帰りは「はやぶさ」・・・

ん?

そういえば「なは」で一緒になったあの彼・・・
そう、帰りも同じ列車に乗ることになったのです。
このことは「なは・あかつき」の車内で彼に話しておいたのですが、彼はシングルデラックスだそうで・・・(贅沢やの~)

とここまで長くなりましたが、「はやぶさ・富士」は定刻に滑り込んできました。



停車時間はわずか・・・
急いで3号車に乗り込みます。
するとデッキで声をかけられます。

彼です。
わざわざ出迎えてくれました。
彼は東京であちこち電車で楽しんだようですが、夕方発のこの列車に乗るためにあまり時間を取れずどうも物足りない様子^^;
しかも熊本まで寝ずに起きているそうで・・・

若いって、いいね・・・

そして彼は2号車へ戻っていき、私は自分の寝床である部屋へ入ります。



これが「はやぶさ・富士」のソロです。
「なは・あかつき」のと比べると断然こっちがいいですよ。
なにせ室内で立てますから^^;
ベッド部は2階部が張り出して低くなっていますが問題ありません。
ゴミ箱もありますし、何がいいって荷物を置く場所が上部にちゃんとあります^^;
「なは・あかつき」のソロはベッド上しか置く場所はありませんでしたからね。



ちなみにこの「はやぶさ・富士」は12両編成です。
分散電源方式の14系で双方同じ編成(ソロ、シングルデラックス、開放B寝台x4)の6両づつとなっています。
また、この列車は珍しく上りも下りも前側に「はやぶさ」が連結されます。
ですから、上り「はやぶさ」→下り「富士」→上り「富士」→下り「はやぶさ」→上り「はやぶさ」の繰り返し、という運用になります。

夜中ですから静かに後ろまで行ってみました。
「はやぶさ」編成は開放B寝台もそこそこ乗車しています。
3両ある禁煙車両の下段はほぼ埋まっていましたね。
一方「富士」は・・・

悲しいくらい空いています。
残念ですが、こんな状況では廃止も避けられそうにありませんね・・・

ここで最後尾まできました。
そしておもむろにカメラを構えて撮ってみました・・・



新大阪通過~

あの巨大駅をあっさり通過です^^;
まぁ次の大阪では客扱いの停車がありますが・・・

もうすでに午前1時を回りましたので、この先夜が明けるまで寝ることにしました。



長くなりましたので続きはまた明日・・・


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