さらば北海道・・・
前回は札幌駅に向かうまでを書きましたが、いろいろと忙しくてその後をアップするのが遅くなりましたが続けます・・・

札幌からは乗る列車の出発までかなり時間があるので、ラーメン共和国とやらに寄って味噌ラーメンを食べ、大丸でお土産を買ってホームに上がります。
このとき午後4時頃だったのですが、やはり札幌は日の入りが早いためすでに薄暗くなってきています。
今回はある列車を是非写真に収めたかったのですが、その列車がやってくる頃にはすでに真っ暗なんだろうな・・・
まぁとにかくまだ時間がありますので、ここ札幌駅にやってくる列車たちを練習がてら撮ってみました。




尾灯が見えないので一瞬先頭に見えますが、721系快速エアポートを後ろからケツ撃ち。
私たちがここにやってきた時に乗ったのがこの721系です。




こちらは789系電車の快速エアポート。
旭川からここ札幌までは特急スーパーカムイとして運転され、札幌より千歳空港までは快速エアポートとして通しで運転されます。




そしてこれは気動車のキハ281系ですが、雪でトレインマークが読めない・・・w




スーパー北斗でした^^
この281系ともう一つ兄弟とも言える283系はいずれも振り子車両で側面に「FURICO」と書かれています。




そして時刻はそろそろ午後5時になろうとしていますが、とたんにギャラリーが増えてきました。
老若男女、様々な人たちがカメラ片手にホームの端に集まってきました。

ちなみにこの画像では結構明るく写っていますが、現像時にかなり増感してますので実際はもっと暗かったです。




それもそのはず、そろそろお目当ての列車が入線してくるからです。
来月のダイヤ改正で定期運転が終了となる「北斗星」です。
定期列車として残っていたいわゆる「ブルートレイン」はこの北斗星のみだったわけですが、車両の老朽化と青函トンネルの新幹線工事などのためいよいよ廃止となる事が決まってしまいました。
一応その後も臨時列車として運転されますが、ダイヤはカシオペアのスジ・・・つまりカシオペアと北斗星が日替わりで運転するということです。
しかしその臨時運転も今年8月22日で終了ということで、残念です。
カシオペアについてはその後も引き続き運転されるようですが先行きは不透明ですね・・・

ちなみに、大阪からのトワイライトエクスプレスも今回のダイヤ改正で廃止となりますが、こちらはいわば後継とも言える豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」が2017年春にデビューすることになったそうです。

そんな北斗星ですが、私が初めて上野駅で実物を見たのが高校時代だったかな・・・
まだ真新しい車両にキラキラと光るエンブレムがとても印象に残っています。
それから25年以上たった今、あのとき以来の北斗星といよいよご対面です・・・




重連のDD51に牽かれてゆっくりゆっくりと入線してきた北斗星。
ギャラリー多すぎでまともに撮れませんが、まぁなんとかお顔を拝見。
あれから25年以上、毎日体に鞭打って走ってきた車両の至る所にその「年月」が感じられます・・・

今回は幸いにも切符が取れたので遠い九州からはるばるこのためにやってきました。
もうこの姿を見ることができないのかと思うと寂しいですが、最初で最後の北斗星の旅はこの目と心にしっかりと刻み込みたいと思います。




今回お世話になるツインデラックスです。
広さは開放B寝台の1区画分ほどで、片方に2段ベッドがあります。
子供は上段ベッドが気に入ったようですが、そこの小窓が曇っていて外が見づらいと文句を言っていますw
居住スペースは私には十分な広さですし、下段のベッドは起こすとソファーになるのでいいですね。
私はできるだけ起きていようと思っていましたので、早速ベッドはソファーに変換しちゃいました^^

入線後急いで写真を撮り、車両に乗り込み部屋に入って写真を撮り・・・
そんなことをしているうちにすぐ発車です。

これから上野までおよそ17時間の旅が今始まりました・・・



| 鉄道::北斗星お別れ乗車 | 02:10 | comments (0) | trackback (0) |
永久に輝け北斗の星よ・・・
札幌を出た時点で外は暗くなってきており、北の大地をゆっくりと眺めるということはできません。
あと6時間も走ればいよいよここ北海道ともお別れかと思うと寂しいですね・・・

今回、念願だったディナーは予約しませんでした。
かみさんも一緒であれば予約したのですが、この時期これも瞬殺だとかで確保できたかどうか分かりませんけどねw

まぁ札幌駅に来る直前に腹一杯ラーメンを食べてきましたし、お菓子やつまみで十分でしょう・・・

さて、北斗星は雪の中をひた走ります。
適度に遮音された中で聞こえてくる小気味よいジョイント音と机の下にあるヒーターの音、そして「お弁当にコーヒー、お土産・・・」とワゴンを押すお姉さんの声。
たまらんですw

電車でもない、気動車でもない、居住性を高めた寝台客車のその走行音はもうたまりませんよ。
発車時の引き出しショックを和らげるため、停車時に客車のブレーキ抜いてちょいとバックするその動作とか、今の電車では味わえない独特な雰囲気が大好きなんですよ。
まぁ今の人は速くて揺れの少ない静かな電車を好むのでしょうが・・・




しばらく子供と遊んだり、外を眺めたりして過ごしていましたが、八雲停車時にパチリ。
雪の量もだんだんと多くなってきており、このときすでに若干遅れての運転・・・

そしてそこから約1時間後、列車は函館駅に到着しました。
ここ函館では機関車の付け替えがあるので降りてみます・・・

が、子供が寝てるw

子供も「一緒に見たい」と言っていたのですが、爆睡中なのでそのまま置いて行きましたw
まぁこんなことになるだろうと思って事前に子供にも「もし寝ちゃったら置いていくけど、途中で起きても慌てずそのまま寝ておけ」と言っておきました。
また不安なら携帯で俺に電話しろと言うと「分かった」と言っていたので大丈夫でしょう・・・




函館では方向転換するので、機関車は今までの最後尾に連結されます。
雪もかなり多く、駅員がスコップで車両に付いた雪を削り落としていました。




隣の方のフラッシュがちょうどシンクロしてくれました^^
ここから青森までED79が牽いていきます。




駅員も大変です・・・
彼らにしてみれば面倒な列車なんでしょうね・・・




雪は降り続けます・・・
九州ではなかなか味わえないサラサラの雪です。
約10分間の停車時間もあっという間に過ぎ、列車は青森まで逆向きに進んでいきます・・・




午後11時頃でしょうか、やけに長いトンネルに入ったのでこれがおそらく青函トンネルでしょう。
途中で赤いカマが見えたのでとっさに撮ってみましたが、青森~札幌間を結ぶJR最後の急行列車「はまなす」ですね。
トンネル内は湿度100%なので窓が濡れていて展望はよくありません。




本州に入って最初の停車駅は蟹田。
停車といっても客扱いのない運転停車ですが・・・

周りの音は全て雪に吸収され、静寂の中ただポツンと佇む深夜の小さな駅・・・
そんな姿を眺めるのも夜行列車の楽しみではないでしょうか?




そして列車は青森駅へ・・・
青森駅手前では終点上野までの牽引を担当するEF510が係員と共に待機していました。
ここ青森も運転停車なのでホームに降りることはできません。
ですから車内からこんな写真を撮るのが精一杯ですw

さて、青森を出ると東北本線・・・
といっても現在は青森~目時間は青い森鉄道、目時~盛岡間がIGRいわて銀河鉄道という第三セクターになっています。
列車はその線路をひたすら南下し、盛岡、一ノ関と運転停車していきます。
私はその辺まで頑張って起きていたのですが、やはりウトウトしてしまいました・・・
この日最初の客扱い停車駅の仙台は寝過ごし、気がついたらちょうど福島でしたw




だんだん空も明るくなってきました。
郡山に着いた時には車内放送も始まり、子供も上からノソノソと降りてきました。

その後は宇都宮、大宮に停まり、いよいよ終点上野です。
北海道、東北地方の雪の影響で30分近く遅れての到着です・・・




しかしここも大勢の人で写真どころじゃありませんw
しばらくすると北斗星は推進運転で尾久まで回送されていきました・・・

ハァ・・・

いつも思うことですけど、寝台列車の旅ってほんとあっという間です・・・
しかし念願の北斗星の旅はとても楽しかった。


さぁ、北斗星が去ってしまえばもう用はない。
翌日から仕事に学校ですから、なるべく早く帰りたいです。
ですからさっさと羽田から飛行機で・・・と思ったのですが、子供がぐずります。
どうも去年の仙台便で大きく揺れた(ドンと落ちるようなヤツね)のがトラウマになったみたいで、飛行機は嫌だと言い出します。
私が「新幹線で5時間も黙って座っていられるか?」と聞くと「ガマンする」と・・・

しかしね・・・

今からすぐ東京に向かって新幹線に乗ったとしても、博多に到着するのは夕方4~5時頃だろ?

ダメ、やっぱ飛行機で帰るからそれこそガマンしろ。

その分早くお母さんに会えるだろ?と子供を無理矢理納得させて品川へ向かい京急に乗り換え羽田空港へ・・・
それでも揺れることを怖がっていたので、最新の飛行機だから揺れない(と思う)よ・・・と787の便に乗せて帰ってきました。




眼下には富士山。
天気もよくて福岡空港着陸まで大きな揺れもなく子供もぐずることはありませんでした。

さぁ、これで今回の旅は無事終わりました。
私は念願の北斗星にお別れ乗車することができて大満足なんですが、子供はどうだったかな?
北斗星に関しては「あれ、楽しい」と言っていたのでよかったですが、やはり母親がいないので時々寂しそうにはしていました。
私もできれば家族3人で行きたかったのですが、まぁそれは仕事の都合上仕方ありません。
今回は生涯一度だけかもしれない父子二人だけの旅だったということで、まぁ貴重な経験をしたな・・・と記憶に残ってくれればそれでいいと思っています。

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