今年も行ってきた・・・
2月9日朝。
小雨の降る中タクシーで博多駅へ向かいます。
道路はガラガラで自宅から15分ほどで到着し、予想外の早着に驚きと戸惑いを感じながらコンコースへ・・・
出発の時刻までまだ1時間もあるのでどこかで時間を潰すことになるのですが、この時間ではまだカフェくらいしかありません。
とりあえずトランドールで朝飯代わりのパンを買い込んで、早々とホームに入場します。
雨が降って結構寒かったのですが、待合室ではしっかりと外気を遮断してくれるので快適です。
昔はこんな設備はなく、ただ置かれたベンチに座ってガマンするしかなかったんですが、快適になったものです・・・

この日は8時18分発の臨時列車である「かもめ91号」に乗って長崎へ向かいます。
毎年この時期に開催されるランタンフェスティバルを見に行きます。
通算5度目ですが今年は3年連続の訪問となり、もはや我が家の毎年恒例行事となりつつあります。

出発時刻が近づくと黒い787系が入線してきます。
「かもめ」は通称「白いかもめ」の885系と「黒いかもめ」の787系で運転されます(104号のみ783系)が、私は家族で利用する場合は必ず787系を選びます。
理由は「グリーン個室」があるからです。

グリーン席は距離に応じて所定のグリーン料金を支払う必要があるのですが、JR九州の場合博多から長崎までの在来線特急列車で1人あたり1570円(こどもも同額)となります。
ですから親子3人で利用すると4710円も別途必要になるわけですが、グリーン個室の場合は2名分のグリーン料金を支払えば4名まで利用することが出来ます。
つまり通常のグリーン席だと4710円必要なところグリーン個室なら3140円で利用することが出来るということです。
しかしこれを1人で利用する場合も2人分のグリーン料金が必要となりますので、1人で利用する場合は割高になるので注意が必要です。
グループで利用する場合は同じグリーン席の中でもちょいとお得感があるわけですが、グリーン個室を選ぶ理由はそれだけじゃありません。
一番の理由は「個室」だということ。
グリーン席の座席が1脚とテーブルを挟んでL字にソファーが配され、そのソファーには親子なら2人横になることが出来ます。
つまり、周りの目を気にすることなくゴロンと横になって寝ることが出来る、それがグリーン個室を利用する最大の理由です。

背広を着た某有名鉄道系youtuberの方も仰ってましたが、これはもはや「寝台車」なわけですw
こんなすばらしい座席を使わない手はありません。
かつては「有明」などにもありましたが、今やその「有明」も平日に大牟田から博多まで運転される片道1本のみとなってしまい、鹿児島本線における優等列車の雄も今や風前の灯火となり寂しい限りです・・・
博多発着の他の列車では「きらめき」などもありますが、門司港までグリーン個室を使うのもちょっと・・・って気はしますw
あとは「にちりんシーガイア24号」という長距離を走る列車にもありますが、こちらは上り列車のみで博多着が23時半ですから家族で利用するのもちょっと気が引ける列車です。

そんな「787系かもめ」は私の希望の星でもあるわけですが、2022年には武雄温泉~長崎間で九州新幹線西九州ルート(通称長崎新幹線)が開業予定です。
となれば、在来線特急列車の行く末は非常に厳しいものがあるわけでして、こんなにすばらしいグリーン個室もいずれ楽しめなくなってしまうのかな・・・


さて、列車は肥前山口で佐世保線と別れると単線となり南下していきます。




有明海沿岸をクネクネと走って行きます。
佐賀を過ぎたあたりでは天候も回復してちょいと晴れ間も見えていたのですが、あまり好転の兆しは見せてくれません。
そして諫早で大村線と合流し、さらに長いトンネルを抜けると終着の長崎駅です。

長崎についても天気が回復することはありませんでした。
ただ傘が必要なほどではないため、とりあえず荷物をロッカーに放り込んで昼飯でも食べに行くことにしました。

長崎で食事となるとやはり中華でしょうか・・・
しかし毎年のように長崎にやってきて同じものばかり食べるのもアレですから、今回はまた違った長崎名物を食べることにしました。




画像がイマイチでおいしそうに見えませんが、非常に美味です!
その名を「トルコライス」と言いますが、名前こそ知っていても食べたことがありませんでしたので今回初挑戦。
実はかみさんの同僚に長崎出身の方がいまして、その方が昔よく食べていたという「ニッキー・アースティン」というお店まで行ってきました。
場所は浜町アーケードからちょいと入った場所にありまして、小さな喫茶店といった風情。
幸い待ち人も多くなく、5分ほど待って着席。
決して広くはない店内はカウンターとテーブル席で20人ほどで満員となります。
中も古き良き喫茶店といった感じで、いい感じです^^
パスタやハンバーグ・コロッケ・ドライカレーなどを組み合わせて選ぶメニューはなんと180種類以上もあり、注文は「○○○番」と番号で頼みます。
中で待っているときに他の人が食べているものをチラ見したところ結構なボリュームがありますので、トルコライス2品と別途ドリンクを頼んで3人で食べることにしました。
変に気取ってなくて優しい感じの味ですが非常に食べ応えがあります。
夕食にガッツリ食べるって場合はともかく、軽くランチのつもりで3人前頼んだら恐らく食べきれなかったかもしれません。
見た目以上にボリュームがあります。
しかし大変おいしく、上品な女将さん?の丁寧な対応などとても心地よくいただくことが出来ました。
ちなみに隣のテーブルで食べていたお客さんの鉄板トルコライスがめちゃくちゃ美味そうだったので、次回はそれを頼んでみようと思います^^

その後しばらくアーケードを散策したあと、駅に戻ってこの日宿泊するホテルに向かいます。
ドーミーインというホテルですが、新地中華街のど入口にある非常に便利なホテルです。
チェックイン後しばらく部屋で休み、日が落ちたところで中華街に繰り出そうと思います。

| 旅::ランタンフェスティバル2019 | 23:50 | comments (0) | trackback (0) |
長崎初日夜の部・・・


ニッキーアースティンでおいしいトルコライスを食べたあとに通った浜町アーケードはいつものようにランタンで埋め尽くされていました。
これは画像を見ているだけではよく分かりませんが、実際に行って見てみると“ザ・中国”って感じが実にいいんですよ・・・

さて、ホテルでちょいと休んで夕方の17時、かみさんの同僚である長崎出身の方からオススメされた居酒屋で食事をしてきました。
ランタンフェスティバル期間中の週末は人出もすごいですから、あらかじめ予約しておいたのです。

そのお店は敢えて名前を出しませんが、魚をメインとしたお店です。
長崎は福岡に勝るとも劣らないほどおいしい魚が食べられる街ですが、そのお店でおいしい地物の魚料理をたくさんいただきました。
特にウチワエビの刺身は美味かった・・・
刺身はうま味の強い身がプリプリと、また火を通せば甘みが増してさらにおいしく、そして非常にいい出汁が出るので汁物にも向いてますし、大好きなエビです。
その他、焼物、揚げ物、バラエティに富んだ料理をたくさんいただき、腹一杯になってお店をあとにしました。

お店を出た後は中央公園の会場に向かいます。
ランタンフェスティバルの会場はいくつもあるのですが、ステージのある会場では湊公園が一番大きく、その次に大きな会場がその中央公園会場です。
会場のステージで催される様々なイベントを見るために大勢の人であふれかえっているのですが、丁度イベントの合間に人が入れ替わるタイミングを見計らって席を確保します。
















二胡の演奏、中国雑伎や変面ショーそして龍踊りなど、もはやランタンフェスティバルでは定番となったイベントを今回初めてじっくりと観賞することが出来ました。
しかしこの寒い夜に約3時間も座りっぱなしだったので、体の芯から冷え切ってしまいましたw

この日のイベントも終わったのでテクテク歩いてホテルまで帰ろうと思ったのですが、あまりにも寒かったので途中で電車に飛び乗って中華街まで戻りましたw




さて、翌日は何を見に行きましょうか・・・

| 旅::ランタンフェスティバル2019 | 23:38 | comments (0) | trackback (0) |
長崎2日目午前の部・・・
初日に宿泊したホテルは中華街の入口にあるドーミーイン長崎というホテル。
新地中華街電停から徒歩2,3分で1Fにはコンビニがあり、さらに中華街とは目と鼻の先という好立地。
さらにここは朝食が驚くほど美味しいんですよ。
長崎皿うどん(パリパリ焼きそば)やハトシロールなど長崎を代表する料理から和洋の定番物まで品数はかなり豊富。
たいていは「品数は多いけど味はまぁいたって普通」ってのがこの手のビジネスホテルでは当たり前なわけですけど、ここは料理全般のクオリティが高く非常に美味しくいただくことが出来ました。

そんな美味しい朝食をたくさん食べたあと、この日どこに行こうかとちょいと考えます。
ランタンフェスティバルは日中もイベントが行われていますが、去年に孔子廟で媽祖行列を、そして中央公園では皇帝パレードも見た・・・
だから今回はランタンフェスティバル関連は夜に楽しむことにします。

というわけで、せっかく長崎にいるのですからちょっと他の観光地にも行ってみようかと・・・
グラバー園は過去に訪れていますので、今まで一度も行ったことのない場所に行ってみました。

まずその前にチェックアウト後、朝の中華街を散歩がてら歩いてみます・・・




昨晩撮ったのとは逆側の新地橋広場からの光景。
赤がメインですが、場所によってピンクや黄色のランタンがたくさん飾られています。
昨日と打って変わって青空の下のランタンも綺麗ですね。

その後メイン会場の湊公園まで行ってみました。
今年も豚のお供え物にギョッとした我が子ですが、慣れてきたのか年々リアクションが小さくなりますね・・・
会場内はいろんなお店が食べ物を提供しており、たくさんの人が中のベンチに座って食べたり休んだりで日中も混雑しています。
ステージでのイベントはまだ始まっていませんが、3連休の中日で天気にも恵まれたためかお客さんでごった返してますw

しばらくすると強烈な爆竹の音が聞こえてきました・・・




龍踊りが始まるのか?

いや・・・なんか違う・・・

しばらくすると中華街の中に行進していきましたので、私たちも付いていきます。
単なる行進じゃなさそうですが、中華街各店の中に入って回ります。
商売繁盛を願う何かの儀式ですかね?
時折鳴り響く爆竹の音と、あの独特のラッパの音が 紛れもなく中国からやってきた伝統行事なんだと改めて認識させられます。






格好いいお顔です。
かみさん一目惚れでしたw

しかしこの龍の担ぎ手は大変ですね・・・
龍踊り会の人たち、女子高生たち、毎日朝から晩まで重い龍を担いで練り歩き、そして激しく踊り、かなり体力を使うと思います。
お祭りとはいえ年に1度の重要な行事ですから、皆一様に真剣な表情でした・・・

このパレード?目当てのお客さんが大勢で龍のあとをついて回りますw




私たちはそろそろ次の目的地に向かうため、ホテルに預けていた荷物を受け取って電車でこの日泊まるホテルに向かいます。

この日は長崎駅の北側にある「ザ・ホテル長崎BWプレミアコレクション」です。
出来れば2日間同じホテルに連泊がよかったのですが、宿の予約をした時すでにいっぱいでなんとか滑り込めたのが今回のホテルでした。
その後たびたびチェックはしていたのですが、なかなか上手いこと空きが出ませんので、もういいや・・・とw
こちらは中華街からは遠いですが、宝町電停が目の前だし長崎駅にも近いので他の観光にはいいかもしれません。
ただ、電停が目の前にあるのはありがたいのですが、バリアフリー対応ではないのでいちいち歩道橋を上り下りしなきゃいけません。
チェックインの時刻までだいぶ時間があったのですが、受付だけは済ませて荷物を預かってもらいました。
そしてまた目の前の電停からさらに北へ向かいます。

つづきは午後の部で・・・



| 旅::ランタンフェスティバル2019 | 23:30 | comments (0) | trackback (0) |
長崎2日目午後の部・・・
2泊目のホテルに荷物を預け、目の前の宝町電停から北の平和公園に向かいます・・・




私は小学校の修学旅行以来の訪問ですから、もう30年以上も前の事になります・・・
かみさんと子供はここはまだ来たことがないので、1度は見ておいたほうがいいと思ってやってきました。






入口の横になにやら穴が開いていますが、これは戦時中の防空壕の跡で「松山町防空壕群跡」とありました。
中には入れませんが、その当時の防空壕が保存されているんですね。




長い階段(エレベーター)を登っていくと泉があるのですが、どうやら改装工事中で水は止められていました。
その先は公園・・・というよりは原っぱのようですが、ここは旧長崎刑務所浦上刑務支所があった場所です。
爆心地から一番近い場所(およそ100m)にあった公の施設は一瞬にして全て吹き飛ばされたそうです。
そしてかろうじて残った基礎部分や壁の一部がそのまま保存されています。

そしてさらにその先にあるのが・・・




え・・・?

リニューアル工事・・・だと?

見えないんですがw

残念ながら平和祈念像は表面の塗装を塗り替える補修工事が始まったところのようでして、足場が組まれていて足場の隙間からしか見ることはできませんでした。
ドヤ顔で子供に「これがあの有名な平和祈念像だぞ」って見せてやるつもりだったのですが、残念・・・
まぁ子供は今年6年生になりますから、修学旅行でまたここに来るはずなのでその時にしっかりと見てきてもらいましょうw

ここから南側のゾーンに向かうと・・・




原子爆弾落下中心地とあり、つまりここが爆心地ということになります。
1945年8月9日午前11時2分、この上空約500mの所で原子爆弾が炸裂し、7万人以上もの死者が出ました。
あれから70年以上経った今でも原爆症で苦しんでいる方が大勢いらっしゃるということです。

ここからは原爆資料館を訪れ、この戦争と原爆について勉強してきました。
かなりショッキングな写真なども掲示されていましたが、戦争の悲惨さを学ぶには当然必要なことだと思います。
グニャグニャになった鉄骨や溶けてひとかたまりになったガラス瓶や硬貨など、原爆の威力というものも少しは理解できたかと思います。
普段はチャラチャラしている我が子も神妙な面持ちで眺めていましたので、連れてきてよかった・・・
まぁ私が連れてこなくても修学旅行で来るとは思うんですけどねw




廃墟となった浦上天主堂は1958年に再建されることが決まり、壁などのその遺構がこの公園に移築されています。
遺構は元の場所で保存すべきとの声があがり、教会再建のため別の場所に代替地を用意する案もあったそうですが、教会建立の歴史的背景など信仰上移転は受け入れられないとの判断がなされます。
ですから遺構はそこに残しておけないということで一部を移築したようです。

さて、歴史の勉強をしたあとは一旦ホテルに戻り、しばらく休んでから夜の中華街に繰り出したいと思います・・・


| 旅::ランタンフェスティバル2019 | 02:05 | comments (0) | trackback (0) |
長崎2日目夜の部・・・
歴史のお勉強をしたあとはホテルで一休み。
そして日が落ちて辺りが暗くなったところで中華街に繰り出します。

ホテル前の宝町電停から新地中華街まで乗ったのですが、長崎駅より手前の宝町の時点で満員状態・・・
恐らく普段なら長崎駅前電停で多くのお客さんが降りると思うのですが、この日は中華街方面に向かう人がほとんどなのか、降りる人もまばら。
ということは当然乗れる人数も僅かなわけでして、長崎駅前電停は長蛇の列が出来ていました。

ちなみにこの長崎電気軌道ですが、去年利用したときから大きく変わったところがあります。
それは電停の名前です。
たとえば「新地中華街」という電停は去年まで「築町」という名前でした。
この電停は乗換の要所でもあるのですが、より分かりやすい名前にしたということでしょうか・・・
あとは松翁軒の最寄り駅である「公会堂前」が「市民会館」になりました。
公会堂が解体されたためですが、今後跡地に市役所が出来るようで、完成後は「市役所前」となるようです。
その他に1,4系統の終点でもある「正覚寺下」は「崇福寺」に変わりました。
こちらも観光客にもっと分かりやすい名前にということでしょう。
ほかにも名称変更された電停はいくつかありますが、町名などから観光名所などに変更されたケースが多いですね。

さて、その中華街電停ですが、電車が連なって身動き取れない状態です。
まさにカオス・・・
乗客が多すぎて乗り降りに手間取り、しかも電停から中華街方面への横断歩道はすごいことになっています。
電鉄の社員が交通整理にあたっていますが、乗客をあまり長く止めると電車が先に進めないし、かといって多く流すと車が通れない。
私にとって5回目のランタンフェスティバルですが、この日の混雑ぶりは今までで一番でした。
まぁ3連休の中日で天気もよかったですからね・・・










中華街に来たには来たんですけど、特に目的はありませんw
見たいものは昨日見たし、この日はこの夜のランタンを見て、そして祭りの雰囲気を楽しむことに徹します。
石橋蒲鉾店の「ちくわの磯辺揚げ」と、そのとなりで売ってる「海老雨巻」を食べ歩くのはもはやお約束です。
ただ人混みが尋常じゃありませんので、人の流れから逃れるように横道に入り、ハフハフしながらかぶりついていただきます。
その先の湊公園はこんな状況じゃ見物すらまともに出来ないでしょうから、電車通りまで出て眼鏡橋方面に歩くことにしました。




中島川公園の会場は平和なもんです。
適度な人の流れで落ち着いて回れます。
途中、閉店間際の匠寛堂で五三焼を買って市民会館電停から電車に乗ってホテルに戻りました・・・

| 旅::ランタンフェスティバル2019 | 23:24 | comments (0) | trackback (0) |

  
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