リバイバル・・・
今日は子供をばぁばに預けて夫婦2人だけで朝早くからあるところへ出かけてきました。
その”あるところ”へ向かうためまずは博多駅へ・・・




相変わらず博多駅では陰に入りろくな写真が撮れませんが、885系のいわゆる「白いソニック」編成です。
ソニックといえば博多と大分を結ぶ特急列車ですが、私たちの乗るこの列車は大分へは行かないんですよね・・・



この列車は長崎行きの「かもめ7号」です。
「白いかもめ」も時々このようなソニック編成が存在しますし、白いソニックがかもめ編成になることもありますね。

切符は当然2枚きっぷ。
この場合は通常期だとそのまま指定席に乗れるのですが、今は繁忙期で+500円必要。
ならばこの際グリーンに・・・ということで、事前に1番前の席を2つ確保してもらっておきました。



これがグリーン車の室内。
885系は普通車もレザーシートですが、グリーン車の場合はそれぞれ独立した大きなイスでかなりゆったりしています。
また先頭車の運転席と客席を仕切るガラスは液晶ガラスで、通常は透明になっていますが非常ブレーキ時などに白く変化して前が見えなくなります。

さて、うちのかみさんは885系に乗ったのはこれが初めて。
あとで感想を聞いてみたところ・・・

「酔った」

だとw

まぁこの振り子式の列車は癖がありますので、人によっては気持ち悪いと感じることも多いようです。
私は全然気になりませんが、乗り物に弱いかみさんにはちょいと堪えたかな・・・

さぁ、博多から2時間で長崎に到着。
そしてふと留置線に目をやると・・・




これは・・・
ブルトレじゃないっすか!
しかもよく見ると「さくら」の幕が・・・


と、まぁそれはさておき、とりあえず改札を出ます。
そして駅前で一服してお約束の1枚・・・



このあとおみやげなどいろいろ買い物をして再度改札口前に・・・
そして受付を済ませてホームに入ると・・・



おおおおお~

「あかつき」ではないですか!
去年3月で廃止になったあの「あかつき」が何故ここに? w

今回のタイトルを見てピンときたと思いますが、この列車は門司車掌区の100周年を記念してJR九州旅行が企画した臨時の団体列車なんですよ。
3月20日に門司港からここ長崎まで「さくら」として運転され、そして今日21日は長崎から門司港まで「あかつき」として運転されます。
だから門司港方のテールマークは「さくら」だったんです。

実はさかのぼること1ヶ月前・・・
JR九州のHPでこの企画を知り応募してみたんです。
ホントは往復通しで応募したかったのですが、20日は仕事があるためやむなく「あかつき」のみのプランで応募・・・
しかし「残念でした」と印刷された返信ハガキが私の元に届き、この列車に乗ることを諦めざるを得ませんでした。

しかし!!

つい先日、しかも夜に電話がかかってきまして・・・

「JR九州旅行の○○と申しますが・・・」

ハイ?

「先日お申し込みいただいたあかつき号の件なのですが・・・」

はぁ・・・

「実は突然キャンセルが発生し、再度抽選を行ったところごりぽん様がご当選されまして・・・」

ほぇ?

「突然のことですのでお客様のご都合もあるかと存じますが、どうなさいますか?」

どうなさいますか?って・・・
もちろん行くに決まってるでしょう^^
当然のごとく「お願いします!」と即答し、翌日旅行代金を入金していたのでした。

そんなわけで今日は朝早くからかみさんと2人で長崎まで出てきたのでした。
ホントは子供も乗せてやりたかったのですが、帰りが遅くなるだろうということで母に預けてきました。

で、今日からその「リバイバルあかつき」の乗車記をお送りしたいと思いますが、このあとはまた明日・・・

| 鉄道::リバイバルあかつきの旅 | 22:47 | comments (0) | trackback (0) |
1年ぶりの「あかつき」・・・


「あかつき新大阪行き」の幕は何年ぶりに見たでしょうか?
かれこれ15年以上前から京都行きになっていましたからね・・・
しかし、やはりブルトレにはこの国鉄時代の幕が似合いますね^^

さて、まずはお顔を拝見しようと前方へ向かいます。



おお~
「さくら」のテールマークではないですか・・・
往路では「さくら」として運転され、それをそのまま表示しています。



そして門司港までの牽引を任されているED76の94号機。
「あかつき」単独のヘッドマークをこの目で見たのはかれこれ20年以上前ですので、感慨もひとしお・・・

このときここは大勢のファンで埋め尽くされていましたのでこんなアングルでしか撮れずw
あまり長居をすると待っている方に悪いですから、さっさと取り終えて再度後方へ・・・



今日の編成は「富士・はやぶさ」の基本編成である6両に開放B寝台2両(スハネフ14 3とオハネ15 1)を増結した8両。
8両あれば何とか”ブルトレ”らしい編成写真になりますかね・・・



オマケに真後ろから。
長崎駅は長崎本線の終着駅で頭端式ホームですから、車止めを入れたこのようなアングルで撮ることが可能です。
ちなみに「あかつき」のテールマークですが、この14系車両にはすでに「あかつき」の幕はないようで、カラーコピーか何かのはめ込みでした。
しかも文字の横に小さく「門司車掌区100周年記念」のスタンプ調のロゴが^^;

さぁ、そろそろ乗り込みましょう・・・



と目に飛び込んできたのはこの幕w
さすがに「あかつき 門司港行き」の方向幕は存在しません。
ですからJR職員が急いでこのような紙を上から貼り付けていました。
これも苦肉の策だったのでしょうが、う~ん・・・w

さて、車両に乗り込み指定された席に着きます。
程なくして長~い汽笛の後にガクンッと引き出しの衝撃を伴ってゆっくりと長崎駅を出発。

今日は臨時列車ですから途中あちこちで運転停車をします。
そして終点門司港まで5時間38分かけて走るわけです。
長崎本線は有明海の海岸沿いを走る風光明媚な路線です。
またカーブも多く沿線では数え切れないほど大勢のファンが三脚を据えてこちらを狙っていました。

沿道では老若男女が手を振ってお見送り・・・
中にはこの列車を見て驚いた顔を見せるおじさんもいて面白かったですね^^
廃止になったブルートレインがこんな時間にここを走っているんですから、そりゃ驚きますって^^;

ちなみにかみさんですが・・・
どうもこの独特の臭いが気に入らないらしく、鼻が慣れるまで小一時間ほど「臭い」を連発してましたw
私はこの臭いはいわゆる”国鉄臭”の一部として大変気に入っているのですが・・・w

しばらくして弁当が配布されました。



おお~
初代銀釜のEF30ですね^^
デザインもなかなか良いですね~



中身はこんな感じ・・・

ちなみにこの弁当はこの列車のためだけに作られた特製弁当です。
しかもそのメニューは、長年食堂車で勤務されてきた宇都宮照信氏が当時のレシピを元にプロデュースしたものとか・・・
宇都宮氏といえば九州の鉄道ファンで知らない人はいないほどの人物です。
いろんな雑誌にコラムなどを寄せたり多くの本も出されていますし、彼の鉄道写真もいろんなところで目にできます。
そして現在は門司港にある鉄道記念館に館長代理として勤務されており、当然彼もこの列車に往復ともに乗車されています。

その特製弁当ですが・・・
いやぁ~美味かった^^
ホントお世辞ではなく心から「おいしい」と思いました。
味もボリュームも大満足の一品でした。

腹も一杯になり、暖かい日差しを浴びて外を眺めます・・・

当然のごとく睡魔に襲われるのですが、ここで寝ては男が廃るってもんです。
必死に眠気をこらえますw

そして列車は鳥栖駅を出発し鹿児島本線に入ります。
この鳥栖で運転士の交代があったのでしょうか・・・?
今までより頻繁に警笛を鳴らします。
しかも大きく長く・・・
沿線で見ている人たちへのサービスだと思うのですが、乗っている私も嬉しくなります。

やっぱりあの機関車の警笛っていい音だよな~

そして博多駅に到着。
今回のイベントでは「博多」「小倉」と客扱い(降車客のみ)の停車がありますが、ここ博多で降りる人なんているのでしょうか・・・?
ホーム上はロープで規制されるほど多くのファンでごった返していますので、降りる客を確認することはできませんでした。

そして日がだいぶ傾いてきた頃小倉駅に到着。
あとは30分足らずで門司港に着いてしまいます。
小倉~門司港間を30分近くかけて走ってくれるのですからありがたいといえばありがたいのですが・・・
それでも感覚的には「あっ!!」という間ですねw

ということで、いよいよ明日は終点門司港に到着です。

| 鉄道::リバイバルあかつきの旅 | 23:08 | comments (0) | trackback (0) |
次は終点、九鉄本社跡・・・
小倉駅を出ると左手に「門司車掌区」の建物が見えます。
その建物の前で数人の社員が大きく手を振って見送っているのが見えました。
このリバイバル「あかつき」に乗務している車掌も当然門司車掌区の所属。

門司車掌区と言えば九州に存在する最古の車掌区であり、かつては日本の三大車掌区の一つと言われていました。
もともと門司駅に併設されていたのですが、火災で焼失して現在はこの小倉駅の東側にあります。
その門司車掌区が2007年で100周年となり、今回それを記念して「さくら」「あかつき」のリバイバル運転となったわけです。

そして幸運にもそのリバイバル「あかつき」に乗ることができ、感慨無量であります^^
しかしその旅もあと僅かで終わり・・・
門司駅を出て10分足らず、いよいよ終点門司港に到着です。



ここ門司港も大勢のファンが待ちかまえていました。
私もあれこれ撮ってみたかったのですが、かみさんをほったらかしにするわけにもいかず、またこの人混みで上手く撮るのは困難ですw
日はだいぶ傾いて思いっきり逆光のアングルですがご容赦を・・・



「車掌長」と刺繍されたエンジ色の腕章を付けた車掌の白い制服も懐かしいですね~
昔はこの優等列車の白い制服(夏場だけだったかな?)が大好きでね・・・^^;

あの宇都宮氏も愛用のナッパ服(いわゆる当時の作業服)を着ていましたね~^^
また彼には記念撮影にも快く応じていただき感謝しております。
下車後は記念館用の写真を撮るために忙しそうでしたが、そんな中でも常にニコニコしてとても優しい方でした^^

しかしこの駅はとても雰囲気がいいですね。
年季の入った設備がブルトレとよくマッチしています。
かつて九州鉄道の本社、そして門司鉄道管理局、さらにJR九州本社のあったこの門司港駅がリバイバル「あかつき」の終着駅となったことに無常を感じてなりません・・・

さぁ、あまり長居すると帰宅が遅くなりますので、名残惜しいですが回送を見送ってすぐに門司港をあとにしました。

これで「はやぶさ」「富士」「さくら」「あかつき」のリバイバル運転は全て終了となりました。
今後この車両がどのような運命をたどるのか・・・
個人的には季節運行の臨時列車として残して欲しいのですが、果たしてJR九州が残してくれるかどうか・・・

鉄道にほとんど興味のないかみさんですが、そんな彼女も今回の旅は「とても楽しかった」そうです。
のんびりと車窓を眺めながら、そして弁当を食べながら客車に揺られて旅をする・・・
5時間以上の旅でしたが、彼女はとても短く感じたそうです。
トンネルばかりで、しかも車窓を眺める余裕さえ与えない新幹線のあの狭いイスに縛り付けられるのは苦痛以外の何者でもありません。

人々の生活様式でスローライフなるものが注目されたりしてますが、皮肉なことに鉄道に対して客の多くが求めているのは「スピードと安さ」。
それではこんな”スロー”な列車が淘汰されてしまうのも致し方ないのかもしれませんね。

なんとも世知辛い世の中になったものです・・・


さて、最後に今回の旅で頂いた記念品などをご紹介します。



これは行程表などを一式入れておくケース。



中身はこんな感じ・・・
真ん中は行程表、右はスタフ(運転士が運転席に掲示しておく行路表)をそのまま模したいわば”ミニスタフ”、そして左が車補(車内補充券)を模した乗車券。
この乗車券にはちゃんと席番も記載されており(ここでは消してあります)背景にはブルトレのヘッドマークがちりばめられています^^
スタフは先頭車両で運転席を覗くとすぐに分かると思いますので、見たことのある方も多いと思います。




これは嬉しい記念品であるホイッスル。
検札スタンプをイメージした刻印も入っています。




そしてこれは乗車証です。
「富士・はやぶさ」でもらった下関車掌区の乗車証より造りと見栄えが劣るのは残念ですが、これもいい記念になります。



最後は弁当に入っていた御品書・・・

「この春、九州から旅立つブルートレインは姿を消してしまいましたが、これからもずっと皆様の思い出の中で【蒼い列車】が走り続けることをお祈り致しております」

いえ・・・
私はまたいつの日か、九州ブルトレ復活の日が来ると信じています。


| 鉄道::リバイバルあかつきの旅 | 23:36 | comments (0) | trackback (0) |

  
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