久しぶりに鉄分補給を・・・
今年は訳あってトワイライトエクスプレスでの北海道旅行を取りやめにしましたので、ちょいと九州内で鉄道での旅を計画しました。

その計画の中で必ず取り入れたいものは以下の点・・・

・移動は鉄道メインの旅とする・
・ゆふいんの森に乗車する。
・南阿蘇鉄道のトロッコ列車に乗車する。
・どこかの温泉宿で一泊する。
・出来るだけ今まで乗ったことのない列車に乗る。

以上です。

ここまで条件を付ければ自ずとルートは決まってきます。
南鉄のトロッコ列車は本数も少なくその後の接続も限られますので、今回は次のルートに決定しました。
往路は博多~熊本~立野~高森~立野~別府。
復路は別府からゆふ森で博多までです。

次に乗車する列車ですが、博多~熊本は「ビックリつばめ2枚きっぷ」で九州新幹線つばめに乗車。
熊本~立野は普通列車に乗車し南鉄に乗り換え高森へ。
そして高森発のトロッコ列車に乗車して立野に戻ってきます。
立野では九州横断特急に乗り換え別府まで行きそこで一泊。
宿はかみさんお気に入りの「晴海」に決定。
翌日は午前中に地獄巡りでもしてゆふいんの森号に乗車して博多に戻ってきます。

さぁ、ルートと列車は決まったが、問題は乗車券。
子供はまだ未就学児童なので席を確保しなければ無料です。
しかしあの子をひざに乗せて・・・ってのはちょいと苦痛ですので、新幹線と普通列車以外は3人分の切符を購入することにしました。
よって、子供の乗車券は立野→博多(豊肥線・久大線経由)と大分↔別府を購入。
問題は大人なんですが、博多から「ビックリつばめ2枚きっぷ」で水前寺まで乗れるので水前寺→高森の乗車券を2名分購入。
立野から別府までは通常の乗車券+指定席特急券よりも熊本↔大分・別府の2枚きっぷの方が安いためそちらを購入。
そして翌日分は別府→博多の乗車券+指定席特急券よりも鳥栖・久留米↔別府・大分と吉塚・博多↔鳥栖を組み合わせた方が安いためそちらを購入しました。

ここで「あれ?福岡市内↔別府・大分の2枚きっぷがあるじゃん」って思った方もいらっしゃるかもしれません。
しかしこの切符では日豊線しか利用できませんので使えません。
ですから、「ゆふ森」の場合由布院までの利用なら2枚きっぷがあるのですが、大分や別府まで行かれる方は使えないんですよね。
しかし諦めることはありません、ちゃんと割安な切符が使えるようになってます。
以前はこの方法が使えなかったという話も聞きますが、今は2枚きっぷの併用が可能となっています。
つまり、久大線で別府から博多まで乗車する場合、鳥栖・久留米↔別府・大分と吉塚・博多↔鳥栖の2枚きっぷを組み合わせて使えるんです。
また、往路では熊本↔大分・別府の2枚きっぷを立野から乗車しますが、2枚きっぷは区間内であれば途中駅での乗車・下車が可能です。
もちろん途中下車した場合は以降の区間は無効となりますのでご注意を。


ということで無事切符は確保し、あとは出発の日を待つだけとなりました。
しかし・・・

今月11日から14日にかけての豪雨で九州北部地方に大きな被害が出ました。
そして久大線・豊肥線も数十箇所が大きな災害に見舞われ、早期の復旧は絶望的となってしまいました。


オイオイ・・・


どうするよ、この切符の数々は・・・


一縷の望みを抱いてギリギリまでキャンセルせずにいましたが、やはりどうしようもないという状況だということで払い戻しをすることになりました。
ちなみに災害での運休では払い戻しの手数料はかかりません。

と、いろいろと考えて手に入れた切符を手放すハメになったわけですが、神様は見捨ててはいませんでした・・・

なんと払い戻す直前に「南阿蘇鉄道はこの豪雨にも耐えて平常運転を続けている」という情報を得ます。
一応、南鉄に電話して確認したところ、奇跡的に無傷だったとのこと!
夏休みでトロッコ列車目当てに多くの乗客が見込める時期だっただけに、今回の豊肥線運休はかなりダメージが大きいようです。
電話口のおばちゃんも「トロッコ列車も通常運転してますので是非乗りに来て下さい」と必死のアピールでした。

おお・・・

このおばちゃんの声に応えるべく、なんとかトロッコ列車だけでも乗ってやろうじゃねぇの!
立野までは車で行けばいいわけだし。
ということでトロッコ列車の切符以外を払い戻して26日を待つばかりとなりました。


その後、24日から運休区間のうち肥後大津~立野間の運転が再開されることが決まります。


ちょっと待て・・・
じゃ、博多から立野までは列車で行けるんじゃん・・・
ということは、トロッコ列車に乗ったあとはまた熊本まで戻って新幹線で博多まで行ってソニックに乗り換えれば別府まで行けるじゃん・・・
復路はゆふ森に乗ることは出来ないけど、またソニックで帰ってくればいい・・・

どうすっかなぁ・・・

今回の旅の条件として「鉄道メイン」って決めていたので、出来ることなら鉄道で移動したい。
しかし、博多~別府の往復ともソニックってのは何ともつまらない。
ならば別府の宿もキャンセルしてトロッコ列車のみの乗車ってのも考えましたが、かみさんはどうしてもあの宿に泊まりたいようなのでそれもムリ。

結局、移動は車で・・・ということに決めました。
26日朝早く自宅を出て九州道・国道57号線で立野駅まで行き、トロッコ列車に乗ったあとは国道57号・九州道・大分道で別府まで行くことにします。
出来れば立野からは下道で別府まで行きたかったのですが、阿蘇方面のあちこちで通行止めとなっているため遠回りでも高速で行くことにしました。
個人的にゆふ森が楽しみだったのですが、これはまたの機会に取っておくとしてトロッコ列車を子供と楽しむことにしましょう・・・

| 鉄道::南阿蘇鉄道トロッコの旅 | 01:29 | comments (0) | trackback (0) |
立野から高森へ・・・
26日朝、天気も上々。
事前に調べていた時刻(立野発8時過ぎ)の列車に間に合うよう、ちょいと早めに自宅を出発しました。
都市高から九州道に入り、熊本インターで国道57号線に入ります。
ちょうど朝のラッシュで混雑するかと思いましたが、思いの外スムーズ。
予定よりも若干早く、7時半頃立野駅に到着しました。

この時点では「まぁあと30分程度の待ち時間だからちょうどいいや」と思っていたのですが、駅に「24日からダイヤが変更」と張り紙があるのを見つけます。

なぬ・・・

そういえば24日から運休区間のうち肥後大津~立野間の運転が特別ダイヤで再開されるんだった・・・
それに合わせて南阿蘇鉄道もダイヤを変更しているようです。

ダイヤ変更と聞いてちょいと慌てます。
高森発のトロッコに間に合うのか・・・
変更された時刻表を見てみると、8時36分発で問題なさそうです。
予定よりも30分近く遅い発車となり、立野駅ではかなり時間をもてあますことになりました。




立野駅前の様子はこんな感じ。
駐車場スペースとバス停などで、想像以上に広くて驚きましたw
この駐車場は駅よりも高い位置にあるため、ここから跨線橋で下にある駅まで渡っていく形となります。
駅前には小さな土産物屋があり、向かいのお店ではツバメの親がせっせと雛たちに餌を運んで飛び回っています。
とりあえずその店のベンチに腰を下ろしていると、JRの社員の方が饅頭を持って「どうぞ」と渡してくれました。
この「ニコニコ屋」というお店で明治40年から作り続けている「ニコニコ饅頭」なる饅頭だ。
できたてホヤホヤでアツアツのヤツを頂きましたが、とても美味しかったです。
ありがとうございました。




ここ立野駅は、阿蘇の外輪山がちょうど切れた位置にありそこから阿蘇山の北側に豊肥線、南側に南阿蘇鉄道(旧高森線)が走っています。






跨線橋から向かって左に南阿蘇鉄道のホームがあり、右側にJR豊肥線のホーム。
南阿蘇鉄道の駅舎はなく、跨線橋を降りるとすぐにホームで待合室があるのみです。
JR立野駅には小さいですがちゃんと駅舎があり、きれいなお姉さんが座る窓口で切符の購入も可能。




左側に南阿蘇鉄道のホームがあり、右側の線路はJRです。
しかしその先は行き止まりとなっており、ぱっと見た感じはこの立野駅が終端のように感じられます。
というのも立野に到着したJRの列車はここからスイッチバックしていくためこの先の線路はないのです。






24日から運転再開されたJRの列車がやってきました。
この立野駅で運転士はハンドルを持って移動してスイッチバックしていくのですが、立野以東は未だ運休していますのでそのまま熊本方面に折り返し運転しています。




こちらは南阿蘇鉄道の駅名標ですが、いたってシンプルなデザインですね。
長陽駅のローマ字表記は修正されたあとがありますが、当初CYHOYOと書かれていようですw




あとちゃんと0キロポストもありました。
ここ立野駅の標高は約270m。
それから17.7km先の高森までさらに約270km登っていくことになります。






しばらくすると高森方面から列車がやってきました。
列車といってもワンマンのMT-2000形気動車1両で、いわばレールバスですね。
朝8時半といっても強い日差しがじりじりと肌を突き刺してかなり暑いですから、すぐに乗り込むことにしました。
そして立野駅を定時に発車。
線形は悪いながらも思ったよりも乗り心地がいいもんですね・・・
地元の住民と数名の観光客を乗せて高森まで約30分、いよいよ南阿蘇鉄道の旅が始まりました。

| 鉄道::南阿蘇鉄道トロッコの旅 | 00:40 | comments (0) | trackback (0) |
トロッコに揺られて・・・
8時36分に立野を発車した列車は9時過ぎに高森駅に到着。
ホームはちょいとした広場のような感じでベンチがあったり、駅舎の中には売店もあって立野駅とは比べものにならないくらい“都会的”な雰囲気です。
改札を抜けなくてもホームと外を行き出来るのがなんかオープンでいいですね^^




駅前も“駅前”らしくタクシーが客待ちしてたりします。




そして駅舎の前にはC12 241が静態保存されています。
私がガキの頃、まだここが国鉄高森線だった時代に一度来たことがありますが、その時もこのSLを見た記憶があります。
そしてその記憶を辿ると高森駅の隣は阿蘇白川駅だったと思うのですが、どうやら国鉄民営化後に阿蘇白川駅と高森駅の間に「南阿蘇白川水源駅」「見晴台駅」の2駅が新規開業したようです。
ここ高森駅の駅舎も木造の古びた駅舎だったのに、今や近代的なきれいな建物となっていました。




そしてここ高森駅はきれいに整備されてるのがとても印象的でした。
ダイヤ変更がなければここで小一時間待ち時間があったため、この先にある高森湧水トンネル公園に行こうと思っていたんですが、今回は諦めることに・・・
ちなみにその高森湧水トンネル公園とは、かつての高千穂線(その後の高千穂鉄道で現在は廃線)の高千穂駅とここ高森駅を結ぶ未成線にあった高森トンネルの跡です。




さぁ、これから乗車するトロッコ列車の「ゆうすげ2号」が入線してきました。






トラ20000形、トラ70000形の貨車を改造したトロッコの両端を機関車(DB16)で挟んだゆうすげ号。
列車の中はこのように木製のベンチシートでちょいと狭いですが、窓を開け放った車内は開放的で遊園地の遊具みたいw
子供は初めて乗る列車に興味津々で、一人ではしゃいでいます^^
この日は夏休みとはいえ平日でしたし乗客の姿は少なかったですね。
さらに先日の豪雨の影響はかなり大きかったらしく、それ以降キャンセルが相次いでいて大変みたいです・・・
夏休みはかき入れ時ですからなんとか頑張ってもらいたいですね。
24日からは熊本方面からのJRも立野まで運転再開されましたので、今後に期待です。


さぁ、ゆうすげ2号は定時に高森駅を発車しました。
カッチャン、カッチャンと貨車独特のジョイント音を響かせながらゴトゴトと車体を豪快に揺らしながらゆっくりと下っていきます。




ここは「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」という駅で、鹿島臨海鉄道の「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅」と並んで読み仮名では日本で一番長い名前を持つ駅です。




ゆうすげ号は右に阿蘇山、左に外輪山を望みながら気持ちよく駆け下りていきます。
窓のない車内には気持ちいい風が入ってとても快適です。
大自然の中で爽快な気分^^

その後、1kmほどの長めのトンネルではとても冷たい空気の中豪快にジョイント音を響かせます。
そしていよいよこの旅のクライマックスである白川第一橋梁を通過です・・・






見渡すばかりの原生林の中、高さ60m以上の鉄橋から見下ろす白川は一見の価値ありです。
ゆうすげ号は沿線の所々でスロー運転をして乗客を楽しませてくれますが、この橋梁はかなりゆっくりと通過してくれますので存分に楽しめます。




さぁ、この鉄橋を渡り終えるとすぐに終着駅の立野に到着です。
普通列車では30分ほどの行程を45分かけて下りてきたゆうすげ号ですが、なんかあっという間に終わっちゃいました・・・
かみさんも子供も「また乗りたいね」とかなり気に入った様子だったので、またいつか乗りに来ようと思います^^


さて、列車を降りるとクソ暑くてかないません・・・
さっさと車に乗り込んで、別府へ向けて出発です。



| 鉄道::南阿蘇鉄道トロッコの旅 | 01:24 | comments (0) | trackback (0) |
別府へ・・・
立野駅を出発して来た道を戻ります。
国道57号線から九州道に乗り、鳥栖ジャンクションで大分道に入って別府目指してひた走ります。
そして別府に到着後はスーパーで買いだし。
飲み物やお菓子、おつまみなどを買いまくって宿へ・・・

泊まった宿は「晴海」。
前回利用してかなり気に入ったので、今回もここにしました。






部屋はリビングとベッドルーム、そして和室もあって広々としています。
まるでマンションの一室のようで、気兼ねなくのんびりと過ごせていい感じです^^

風呂はもちろん源泉掛け流し。
その風呂に何度も入ることを想定してか、タオル類がかなり多めに用意してあります。




ベランダにはソファーが置いてあり、ここでのんびりと海を眺めながら至福の一時を・・・
といきたいところですが、この日はクソ暑くてとてもじゃありませんが長居は出来ませんw




波打ち際には大量の流木が・・・
先日の豪雨で流されてきたヤツでしょうか?


さて、夕食まで時間がありますので、とりあえずひとっ風呂浴びてグダグダ過ごしますw
潔癖症で日頃せかせかしているかみさんも「今日は何もしない」と、徹底的に自由な時間を堪能していました。

しかしそんな時間ってあっという間に過ぎてしまうんですよね・・・
気がつけば夕食の時間です。
前回は宿の中にある海鮮料理のお店でしたが、今回は日本料理のお店にしました。
魚、肉、野菜とバランスよく出てくる料理にもう腹一杯です・・・
特に関サバの刺身は美味かった・・・


食事が終わるとまた風呂に入ります。
そしてまたグダグダと・・・

それがいつかウトウトに変わり・・・

お休みなさい。

| 鉄道::南阿蘇鉄道トロッコの旅 | 23:19 | comments (0) | trackback (0) |

  
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