2007,12,10, Monday
これは私のE34のリアガラス付近。
ここでちょいと見てもらいたいのがCピラーの窓枠のラインです。
こちらはE46ですが、同じようなラインですね。
実はこのライン、キドニーグリルと並んでBMWのアイデンティティの一つであり、ちゃんと愛称まであります^^
その名も・・・ホフマイスター・キンク(Hofmeister kink)
1960年頃に発売されたE10から今日までずっとこのラインは受け継がれてきました。
そのE10のデザイナーが Wilhelm Hofmeister だったんですね。
で、kinkとは直訳すると「ひねくれ」とか「ねじれ」とか「もつれ」等々・・・
まぁそんな意味です^^;
そんなホフマイスター・キンクですが、セダンやクーペのみならず、SUVやツーリングも同様に変化を遂げながらもその特徴は変わっていませんね。
アルファロメオ、メルセデスベンツ、フェラーリやジャガーなど、ヨーロッパ車の多くは「一目見てそれと分かる」特徴があります。
これはいわゆるCI(コーポレーテッド・アイデンティティ)の一つですが、国産車は相変わらずここが弱いですね。
車名やメーカーのエンブレムを他のヤツに変えても違和感を感じないような車も多く見受けられます。
まぁ、最近になってようやくその“デザイン面での一貫性”が見えてきましたが、ちょっと弱気というか保守的というか・・・
グリルやテール、その周辺のデザインを統一するケースがほとんどですが、どこも似たり寄ったりなんですよね。
しかもヨーロッパメーカーのそれと酷似していたりすることも多く、本当に「CI」を確立しようとしているのか疑問に思うこともあります。
JALの鶴マーク、(復活はしましたが)スカイラインのテールランプなど、既存の強烈な個性をあっさりと切り捨てるようなこともして欲しくないですね・・・
この先10年、20年と続けていって、それが個性として受け入れられるためには「何が何でもこれだけは変えない」という頑固さが必要ではないでしょうか。
でも、日本人そのものが没個性的な民族(と私は解釈してます)ですから、強い個性は受け入れられないかな・・・
なんて常々思っているのですが、そんな思いも吹き飛ばしてくれそうな車が登場しましたね。
日産 GT-R
スカイラインから独立しちゃいましたが、かなり過激ですね。
トップグレードは1000万円近くしますが、現時点で当初の予想の10倍以上も予約が入っているそう・・・
こういうスポーティな国産車って、少なくなりましたね・・・
ホンダもNSXが終了となって寂しい思いをしましたが、このGT-Rを皮切りにもっとこういう車を作って欲しい。
でもムリかな~
天下のトヨタなら資金も潤沢でやろうと思えば出来そうですが、あそこはレクサス以外は販売台数を追求したメーカーですからやりそうにないな^^;
そのレクサスも「静かで見栄えのする車を好むおじさま」をターゲット?とした車ばかりで、ドライバーズカーを本気で作っている感じがしませんし。
どこもそんな車に金と時間をかけるのは厳しい状況だとは思いますが、是非作って欲しい。
GT-Rのような単独車種でもいいですし、各シリーズのトップモデルを“別物”にするのもいい。
BMWで言えばMモデルような存在ですね。
姿は似ているが、足やエンジンは「そこら辺のヤツとはちょいと違いますぜ、旦那」みたいな・・・^^;
フォルクスワーゲンはブガッティを買い取ってあのヴェイロンを世に出しました。
8リッターW16気筒、1001馬力で価格は約2億円、売れば売るほど赤字が膨らむ車だそうで・・・
「1000馬力の市販車なんてどこも作ろうとはしないし、一体誰が買うんだ?」といろいろ言われていたそうですが、VW社は「この車を作ったことに意義がある」と言い放ちました。
国内メーカーもここまでとは言いませんが、そんな思いの詰まった車を是非誕生させて欲しい。
話は変わりますが、我がK10Dが点検、調整から戻ってきました。
DA★16-50の後ピンも改善されており、CCDの傾きが原因と思われる右下がり画像もなくなりめでたしめでたし^^
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